特定小型原付の盗難保険【必要な理由や盗難保険の種類】
2025.03.06
2025.04.28
電動キックボードや小型の電動モビリティが街中で見かけることが増えましたが、「特定小型原付」と「免許不要電動キックボード」の違いをご存知でしょうか。
2023年7月に施行された改正道路交通法により、これらの電動モビリティは大きく2つのカテゴリーに分類されるようになりました。
この分類を正しく理解することが、あなたに最適な移動手段を選ぶ第一歩となります。
特定小型原付(特定小型原動機付自転車)は、最高速度20km/h以下、定格出力0.6kW以下の電動モビリティで、従来は原付バイクと同じ扱いだったものが新たに区分されたカテゴリーです。
一方、免許不要電動キックボードは、特定小型原付よりもさらに制限が厳しい、最高速度15km/h以下、定格出力0.2kW以下という条件を満たした乗り物で、その名の通り運転免許が不要となっています。
この2つの区分によって、利用できる人や走行可能な場所、必要な手続きが大きく異なるため、購入前にしっかりと違いを把握しておくことが重要です。
免許不要電動キックボードの最大の魅力は、その名の通り運転免許が不要で、16歳以上であれば誰でも手軽に乗ることができる点です。
普通自動車免許や原付免許を持っていない若者や、免許を返納した高齢者にとって、新たな移動手段として注目されています。
また、手続き面でも大きなメリットがあり、ナンバープレートの取得や自賠責保険の加入が不要なため、購入後すぐに乗り始めることができます。
走行ルールに関しても、自転車と非常に近い扱いとなっており、車道の左側や自転車専用レーンの走行が基本ですが、「普通自転車歩道通行可」の標識がある歩道では通行が可能です。
そのため、自転車に乗り慣れている人であれば、ほぼ同じ感覚で利用することができるでしょう。
さらに、多くのモデルは折りたたみ機能を備えており、電車やバスと組み合わせた移動も容易です。
充電は家庭用コンセントから行えるため、特別な設備も必要ありません。
こうした手軽さから、通学や近距離通勤、ちょっとした買い物など、日常の足として活用するユーザーが増えています。
特定小型原付は免許不要電動キックボードに比べて、出力や速度の制限が緩和されているため、パワフルな走行が可能です。
最高速度20km/hと、免許不要電動キックボードよりも5km/h速く走行できるため、より広い行動範囲をカバーすることができます。
また、定格出力が0.6kWまで認められているため、坂道や荷物を積んだ状態でもパワフルな走行が可能で、体格の大きな方でも余裕を持って乗ることができるのが特徴です。
特定小型原付を利用するには原付免許(または普通自動車免許)が必要ですが、その分だけ性能面でのメリットがあります。
バッテリー容量も一般的に大きく、1回の充電で走行できる距離が長いモデルが多いため、長距離通勤や休日のレジャーなど、幅広い用途に対応できます。
また、車体構造もしっかりしているモデルが多く、安定性や耐久性に優れているため、毎日の使用にも安心して対応できます。
ただし、原付バイクと同様に市区町村での登録手続きやナンバープレートの取得、自賠責保険への加入が必要となります。
これらの手続きは少々手間がかかりますが、一度済ませてしまえば、より高性能なモビリティを合法的に利用できるというメリットがあります。
通勤や業務利用など、本格的な移動手段として活用したい方に適しています。
免許不要電動キックボードの中から、特に人気の高いおすすめモデルを3つご紹介します。
初めて電動モビリティを購入する方でも安心して乗り始められる入門モデルとして最適です。
最もコストパフォーマンスに優れた入門モデルとして人気を集めているのがイージーライダー エコプラスです。重量わずか9.5kgという軽量設計で、女性や学生でも簡単に持ち運びができます。
折りたたみ時はコンパクトになるため、電車内での持ち込みや自宅での収納も容易です。
バッテリー性能も十分で、1回の充電で約15kmの走行が可能。都市部での通学や短距離通勤に最適です。
前後の電子ブレーキとLEDライトを標準装備し、安全面もしっかりとカバー。
初心者でも安心して乗りこなせるよう、速度モードは3段階に切り替え可能で、慣れるまでは低速モードで練習することができます。
シンプルな構造のため故障も少なく、アフターサポートも充実しているため、電動キックボードデビューにぴったりのモデルです。
バランスの取れた性能と洗練されたデザインで人気を集めているのがスマートスクーター ネオライトです。
航続距離約20kmと、同クラスでは長めの走行距離を実現し、通勤や買い物などの日常利用に余裕を持って対応します。8.5インチの大径エアタイヤを採用しているため、路面からの衝撃を吸収し、より快適な乗り心地を提供します。
特筆すべきは充実した装備で、LEDディスプレイにはスピードやバッテリー残量、走行モードなどが表示され、Bluetoothを利用したスマートフォン連携機能も搭載。
専用アプリからはロック機能やルート記録なども利用できます。
重量は12kgとやや重めですが、その分だけ安定した走行が可能です。デザイン性も高く、ビジネスシーンにも違和感なく使える洗練された外観が人気のポイントです。
16歳以上の高校生をターゲットにした、安全機能を充実させたモデルがキッズセーフ ジュニアモデルです。最高速度を12km/hに抑えた設定で、初心者でも安心して乗ることができます。
特筆すべきは段階的な速度制限機能で、走行距離に応じて徐々に速度上限が上がるため、練習しながら安全に乗りこなせるようになる工夫が施されています。
本体重量は8.5kgと非常に軽量で、高校生でも楽に持ち運びができます。
バッテリー容量はやや控えめで、1回の充電での走行距離は約12kmですが、通学など決まったルートでの使用には十分対応できます。
また、防犯機能として盗難防止アラームや位置追跡機能もオプションで追加可能。
保護者にとっても安心して購入できるモデルとして支持されています。
より高性能な特定小型原付カテゴリーから、特に人気の高いモデルを3つご紹介します。
免許を活かして、より快適な電動モビリティライフを実現したい方におすすめです。
通勤や長距離移動に最適なハイパフォーマンスモデルとして人気を集めているのがパワーライド プロです。
0.6kWフルパワーのモーターにより、坂道や荷物を積んだ状態でもストレスなく走行可能。
10インチの大径タイヤとフロントサスペンションにより、路面の凹凸を吸収し、長時間の乗車でも快適な乗り心地を実現しています。
バッテリー性能も優れており、1回の充電で最大35kmの走行が可能。通勤だけでなく、休日のレジャーにも対応できる十分な航続距離です。
前後輪のディスクブレーキにより確実な制動力を確保し、防水性能もIP54規格で雨天時の使用にも対応しています。
ディスプレイには各種走行情報が表示され、USB充電ポートも搭載するなど、実用的な機能が充実したモデルです。
座り乗りも可能な特定小型原付として人気を集めているのがシティコミューター デラックスです。
電動キックボードのように立って乗ることも、取り付けられたサドルに座って乗ることもできる2WAY設計が特徴で、長距離移動時の疲労を大幅に軽減できます。
また、前部にはバスケットを標準装備し、買い物や荷物の運搬にも便利です。
バッテリー性能も優秀で、1回の充電で約30kmの走行が可能。
さらに、取り外し可能なバッテリーパックを採用しているため、予備バッテリーを持ち歩けば行動範囲を大幅に拡大できます。
10インチのワイドタイヤによる安定した走行感と、フロント・リアのサスペンションによる快適な乗り心地も魅力です。
通勤から買い物、レジャーまで幅広く対応できる万能モデルとして支持されています。
舗装路だけでなく、砂利道や未舗装路も走行できる高い走破性を持ったモデルがオフロードマスター X-terrainです。
11インチの大径オフロードタイヤと強化されたサスペンションにより、通常の電動キックボードでは走行が難しい場所でも安定した走りを実現します。
アウトドア愛好家やキャンプ場、海岸沿いなど自然の中での使用を考えている方に最適です。
バッテリー容量も大きく、1回の充電で約30kmの走行が可能。IP65規格の高い防水・防塵性能を持ち、多少の雨や砂地でも問題なく使用できます。
本体重量は18kgとやや重めですが、その分だけ安定性と耐久性に優れています。
頑丈なフレーム構造と強化されたブレーキシステムにより、オフロード走行時の安全性も確保されています。
アウトドアでの行動範囲を広げたい方におすすめのモデルです。
電動キックボードや特定小型原付を購入する前に、最新の法規制や必要な手続きについて正確に理解しておくことが重要です。
2023年7月の法改正以降も、細かなルール変更や地域ごとの規制が存在するため、最新情報をチェックしておきましょう。
免許不要で乗れる電動キックボードは、「最高速度15km/h以下」「定格出力0.2kW以下」という厳格な条件を満たす必要があります。
購入時にはこれらの条件を満たしているかを必ず確認しましょう。
海外製の電動キックボードの中には、これらの条件を満たしていないものも多く、そのようなモデルは日本国内では免許なしでは乗れません。
また、免許不要とはいえ、16歳未満は乗ることができません。
保護者の方が子供用に購入する場合は年齢制限に注意が必要です。
さらに、ヘルメットは努力義務となっていますが、安全のためにも着用することを強くおすすめします。
事故時の怪我を大幅に軽減できるため、電動キックボードの購入と同時にヘルメットも用意しておくとよいでしょう。
特定小型原付を購入した場合は、原付バイクと同様の手続きが必要となります。
まず、お住まいの市区町村役場で標識交付申請(ナンバープレート取得)を行い、自賠責保険に加入する必要があります。
これらの手続きは購入後すぐに行う必要があり、手続きを済ませるまでは公道走行ができません。
自賠責保険の費用は年間約7,000円程度で、最低でも1年分の加入が必要です。
また、自賠責保険は対人補償のみのため、対物補償や盗難・損害補償を望む場合は、追加で任意保険への加入を検討するとよいでしょう。
電動キックボード専用の保険商品も登場していますので、自分の使用状況に合わせた保険選びをすることをおすすめします。
電動キックボードを安全に楽しむためには、正しい乗り方とマナーを身につけることが不可欠です。
初めて乗る方は特に、以下のポイントを押さえておきましょう。
電動キックボードの基本的な操作は、片足でキックボード上に立ち、もう片方の足で地面を蹴って発進し、ある程度速度が出てから両足を乗せるというものです。
初めは平坦な広い場所で、低速モードを使って練習することをおすすめします。
バランスを取るコツは上半身をリラックスさせ、視線を前方に向け、膝を軽く曲げた状態を保つことです。
ブレーキ操作も重要な安全ポイントです。多くの電動キックボードは電子ブレーキを搭載していますが、急ブレーキをかけると転倒する危険があります。
余裕を持った制動距離を確保し、徐々にブレーキをかける習慣をつけましょう。
また、雨天時は路面が滑りやすくなるため、速度を控えめにし、急なハンドル操作や急ブレーキを避けることが重要です。
電動キックボードは静かに走行するため、歩行者や自転車利用者に気づかれにくい特性があります。
特に歩道通行時は徐行し、歩行者の妨げにならないよう十分な距離を保つことが大切です。
また、通行可能な歩道であっても、混雑している場合は無理に通過しようとせず、一時的に降りて押して歩くなどの配慮も必要です。
駐輪に関しても、他の人の邪魔にならない場所に適切に駐輪することがマナーです。
放置自転車と同様に扱われ、撤去される可能性もあるため、できるだけ専用の駐輪スペースや自転車駐輪場を利用しましょう。
また、盗難防止のために必ず鍵をかけ、可能であれば防犯登録も行っておくことをおすすめします。
電動キックボードや特定小型原付は、環境にやさしく、経済的で、何より楽しい新しい移動手段として注目を集めています。
免許の有無や使用目的に応じて、免許不要電動キックボードか特定小型原付かを選ぶことで、あなたのライフスタイルに最適なモビリティを見つけることができるでしょう。
免許を持っていない方や、手軽に始めたい方は免許不要電動キックボードがおすすめです。
通学や近距離の買い物など、日常の足として十分な性能を備えています。一方、より長距離を移動したい方や、坂道が多い地域にお住まいの方は、パワフルな特定小型原付が適しているでしょう。
必要な手続きはありますが、その分だけ高性能で実用的な移動手段として活用できます。
どちらを選ぶにせよ、安全な利用と正しいマナーを心がけることが大切です。
この記事で紹介した情報を参考に、あなたに最適な電動モビリティを見つけて、新しい移動体験を始めてみてください。