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【要注意】特定小型原付と飲酒運転。知らないと危険な法律と罰則

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電動アシスト自転車(特定小型原付)の購入を検討している方にとって、この乗り物の法的位置づけを正しく理解することは非常に重要です。

特に「飲酒」と「運転」の関係については、多くの誤解が存在しています。

この記事では、特定小型原付と飲酒に関する法律や罰則、安全な使用方法について詳しく解説します。

正しい知識を身につけて、安全に特定小型原付を楽しむための参考にしてください。

特定小型原付とは?法律上の位置づけを理解しよう

特定小型原付とは、一般的に「電動アシスト自転車」と呼ばれているものの正式名称です。

これは、人が漕ぐ力をモーターでアシストする自転車で、法律上は「人の力を補うため原動機を用い、かつ、ペダルを用いて運転する二輪の車であって、原動機の最高出力が0.6キロワット未満で、時速24キロメートル以上では原動機が作動しない構造のもの」と定義されています。

この「特定小型原付」という名称は、道路交通法上で「原動機付自転車(原付)」の一種として分類されていることに由来します。

ただし、一般的な原付(いわゆる50ccバイク)とは異なる点も多く、例えばナンバープレートの取得や自賠責保険の加入義務はありません。

しかし、法律上は「原動機付自転車」に含まれるため、飲酒運転に関する規制については原付と同様の扱いを受ける点に注意が必要です。

つまり、一般的な自転車(人力のみで走る自転車)とは異なるルールが適用されるのです。

飲酒運転の法律:自転車と特定小型原付の違い

飲酒運転に関する法律は、乗り物の種類によって大きく異なります。

ここでは、一般的な自転車と特定小型原付(電動アシスト自転車)の違いを明確にしておきましょう。

一般自転車の場合

一般的な自転車(人力のみで走行する自転車)の場合、道路交通法では「酒酔い運転」のみが禁止されています。

つまり、「酒気帯び」の状態でも、意識がはっきりしていて自転車をまっすぐに運転できる程度であれば、法律上は違反となりません。

ただし、これは「罰則がない」ということであって、「安全である」ということではありません。

実際に、酒気を帯びた状態での自転車運転による事故は多発しており、重大な事故につながるケースも少なくありません。

特に、酒気帯びの状態では判断力や反射神経が低下するため、事故のリスクは大幅に高まります。

具体的な罰則としては、酒酔い状態での自転車運転は5年以下の懲役または100万円以下の罰金という厳しいものがあります。

また、警察官による検問で酒気帯び状態と判断されれば、自転車を押して帰るよう指導されることもあります。

特定小型原付(電動アシスト自転車)の場合

一方、特定小型原付(電動アシスト自転車)は道路交通法上「原動機付自転車」に分類されるため、酒気帯び運転も厳しく禁止されています。

これは一般的な自転車とは大きく異なる点です。

具体的な基準は以下の通りです:

  • 呼気1リットル中に0.15mg以上のアルコールが検出された場合、「酒気帯び運転」として処罰の対象
  • 呼気1リットル中に0.25mg以上のアルコールが検出された場合、「酒酔い運転」として、より重い処罰の対象

罰則については次のように定められています:

  • 酒気帯び運転:3年以下の懲役または50万円以下の罰金
  • 酒酔い運転:5年以下の懲役または100万円以下の罰金

さらに、違反点数も付加され、運転免許を持っている場合は免許への影響も考慮する必要があります。

酒気帯び運転で13点、酒酔い運転で35点の違反点数が科せられ、累積点数によっては免許の停止や取り消しにつながる可能性もあります。

誤解しやすいポイントと法的リスク

特定小型原付(電動アシスト自転車)と飲酒に関しては、多くの誤解が存在します。

ここでは、特によく見られる誤解とその法的リスクについて解説します。

「電動アシストは補助だけだから自転車と同じ」という誤解

多くの人が「電動アシスト自転車は、あくまで人力をアシストするだけだから、一般の自転車と同じルールが適用されるはず」と考えがちです。

しかし、法律上は明確に「原動機付自転車」に分類されており、飲酒運転に関しては厳しいルールが適用されます。

この誤解のまま「少し飲んだけど大丈夫だろう」と電動アシスト自転車に乗った場合、知らず知らずのうちに違法行為を行っていることになります。

取り締まりで検査を受ければ、罰金刑や免許への影響といった深刻な結果につながる可能性があります。

「アシストを切れば普通の自転車になる」という誤解

「アシスト機能をオフにすれば、ただの自転車になるから飲酒後でも乗っても大丈夫」と考える人もいますが、これも誤りです。

特定小型原付は、アシスト機能のオン・オフに関わらず、法律上は「原動機付自転車」として扱われます。

原動機(モーター)が搭載されている時点で、それがたとえ使用されていなくても原付としての分類は変わりません。

したがって、アシストをオフにしていても、飲酒後に乗れば「酒気帯び運転」や「酒酔い運転」の罪に問われる可能性があります。

「少量なら大丈夫」という誤解

「少しだけ飲んだならアルコール検知されないだろう」という考えも危険です。アルコールの分解速度は個人差が大きく、少量でも検知される場合があります。

また、「二日酔い」の状態でも体内にアルコールが残っていることがあり、思わぬ検知につながることもあります。

さらに、少量のアルコールでも判断力や反射神経は確実に低下します。

法律上の問題だけでなく、安全面からも飲酒後の運転は避けるべきです。

実例から学ぶ:特定小型原付の飲酒運転事例

実際に起きた特定小型原付(電動アシスト自転車)の飲酒運転に関する事例を見てみましょう。

個人情報保護のため詳細は省略していますが、これらは実際に報告された事例に基づいています。

事例1:会社帰りの一杯が招いた違反

Aさん(42歳、会社員)は、仕事帰りに同僚と居酒屋で生ビール2杯を飲んだ後、自宅まで約3kmを電動アシスト自転車で帰宅しようとしました。

途中の交差点で信号無視をしたところ、パトカーに止められ、呼気検査を受けることに。

結果は基準値を超える0.2mgが検出され、酒気帯び運転で検挙されました。

運転免許への影響もあり、13点の違反点数が付加され、免許の停止処分を受けることになりました。

Aさんは「電動アシスト自転車は自転車だから大丈夫だと思っていた」と話していますが、特定小型原付は原付として扱われるため、飲酒運転の罰則が適用されたのです。

事例2:アシストをオフにしていたのに

Bさん(35歳、自営業)は、友人との食事会で日本酒を3合ほど飲んだ後、「アシスト機能をオフにすれば普通の自転車と同じだろう」と考え、アシストをオフにして電動アシスト自転車で帰宅しようとしました。

しかし、ふらつきながら走行していたところを警察官に職務質問され、呼気検査で0.3mgのアルコールが検出されました。

結果的に酒酔い運転として検挙され、運転免許の取り消し処分も受けることになりました。

このケースでは、アシスト機能をオフにしていても特定小型原付としての法的位置づけは変わらないという点が重要です。

事例3:翌朝の通勤で思わぬ検挙

Cさん(29歳、看護師)は、休日の夜に自宅で友人と一緒にワインをボトル1本ほど飲みました。

翌朝、体調は良好だったため、いつも通り電動アシスト自転車で病院に通勤しようとしました。

しかし、朝の検問に遭遇し、呼気検査を受けたところ、わずかにアルコールが検出されました。

「二日酔いではなかった」とCさんは主張しましたが、基準値を超えていたため酒気帯び運転として検挙されました。

このケースは、アルコールの分解には時間がかかり、翌朝でも体内にアルコールが残っている可能性があることを示しています。

特に就寝前に飲酒した場合は、翌朝の運転に注意が必要です。

安全に特定小型原付を利用するための5つの鉄則

特定小型原付(電動アシスト自転車)を安全に、そして法律に則って利用するためのポイントをご紹介します。

1. 絶対に飲酒後は乗らない

最も重要なのは、「少量だから」「時間が経ったから」「アシストをオフにするから」などの言い訳に関わらず、飲酒後は絶対に特定小型原付に乗らないことです。法律違反のリスクだけでなく、安全面からも飲酒後の運転は避けるべきです。

飲酒が予想される場面では、あらかじめ公共交通機関の利用やタクシーの手配を検討しておくと良いでしょう。

また、仲間内で「ハンドルキーパー」(お酒を飲まない人)を決めておくのも一つの方法です。

2. 特定小型原付の正しい法的位置づけを理解する

特定小型原付が法律上「原動機付自転車」として分類されていることをしっかりと理解しましょう。

飲酒運転の禁止だけでなく、二人乗りの禁止や携帯電話使用の禁止など、一般自転車よりも厳しいルールが適用される点にも注意が必要です。

特定小型原付の購入時には、販売店からこれらの法的位置づけについての説明を受けることができます。

不明点があれば、その場で質問して正しい知識を身につけましょう。

3. アルコールの分解時間を正しく理解する

アルコールの分解には時間がかかります。

一般的に、ビール中ビン1本(約500ml)のアルコールが体内から完全に消えるまでに約4時間かかるとされています。

しかし、これには個人差があり、体質や体調、年齢などによって変わることを理解しておきましょう。

特に、前日の夜遅くまで飲酒した場合は、翌朝でもアルコールが体内に残っている可能性があります。

心配な場合は、市販のアルコール検知器で自己チェックすることも一つの方法です。

4. 代替移動手段を事前に確保する

飲酒の予定がある場合は、特定小型原付ではなく、公共交通機関やタクシーなどの代替移動手段を事前に確保しておきましょう。

特に、最終電車の時間や、タクシー配車アプリの登録などを事前に確認しておくと安心です。

最近では、シェアサイクル(一般自転車)のサービスも増えていますが、飲酒後の一般自転車の運転も酒酔い状態では違法であり、また安全面でも問題があることを忘れないでください。

5. 家族や友人にも正しい知識を広める

特定小型原付と飲酒に関する正しい知識は、まだ十分に浸透していません。

自分だけでなく、家族や友人にも特定小型原付の法的位置づけや飲酒運転の危険性について伝えることで、事故や違反を未然に防ぐことができます。

特に、特定小型原付を家族で共有している場合は、全員が同じ認識を持つことが重要です。

「知らなかった」では済まされない事態を避けるためにも、積極的に情報を共有しましょう。

安全で楽しい特定小型原付ライフのために

特定小型原付(電動アシスト自転車)は、環境にやさしく、健康的で、経済的な移動手段として非常に優れています。

坂道も楽に登れ、長距離移動も疲れにくいという特性から、通勤や買い物、レジャーなど幅広いシーンで活躍します。

しかし、その便利さを最大限に享受するためには、正しい知識と責任ある利用が不可欠です。

特に飲酒との関係については、法律上の厳しい規制があることを十分に理解し、絶対に飲酒運転をしないという強い意識を持つことが重要です。

「ちょっとだけなら」「アシストをオフにすれば」という甘い考えは、法律違反や事故の原因となります。

お酒を飲む予定がある日は、最初から特定小型原付を使わない選択をすることで、安心して楽しい時間を過ごせます。

特定小型原付は、正しく使えば生活を豊かにしてくれる素晴らしいツールです。

この記事の知識を活かして、安全で楽しい特定小型原付ライフを送りましょう。

そして、購入を検討されている方は、この法的位置づけも含めて検討材料にしていただければ幸いです。

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