特定小型原付の盗難保険【必要な理由や盗難保険の種類】
2025.03.06
2025.04.24
特定小型原付(通称:電動キックボードやセグウェイなど)は、道路交通法の改正により2023年7月から新たに認められた乗り物です。
最高速度が20km/h未満、車体の大きさが長さ190cm以下、幅60cm以下という条件を満たす電動モビリティが該当します。
自転車と同様に車道や自転車通行可の歩道を走ることができ、手軽な移動手段として注目を集めています。
特定小型原付の大きなメリットは、免許不要で16歳から乗れること。さらに、ヘルメット着用も努力義務となっており、気軽に利用できます。
環境に優しい電動式で維持費も安く、コンパクトで持ち運びやすいモデルも多いため、通勤・通学や観光地での移動に最適です。
一方でデメリットとしては、バッテリー容量による走行距離の制限や、充電時間の必要性があります。
また、雨天時は滑りやすく危険性が増すため注意が必要です。
購入前にはこうしたメリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。
特定小型原付には主に5つの種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
最も普及している特定小型原付は電動キックボードです。
片足でボードに乗り、ハンドルを握って操作します。多くのモデルは折りたたみ式で、使わないときはコンパクトに収納可能。重さも10〜20kg程度と軽量なため、電車やバスに持ち込んで、ラストワンマイルの移動手段として活用できます。
価格帯は5万円〜15万円が中心で、バッテリー容量によって走行距離は15〜40km程度。通勤や通学、ちょっとした買い物など、日常的な移動に最適です。
初心者にも扱いやすく、立ち乗りなのでスタイリッシュな見た目も人気の理由です。
代表的なメーカーとしては、Segway-Ninebot(セグウェイ・ナインボット)やXiaomi(シャオミ)などがあり、信頼性の高い製品を提供しています。
電動一輪車は、その名の通り車輪が1つだけの特殊な乗り物です。
両足でボードの両側に乗り、体重移動によって前後や方向転換を行います。
初めは乗りこなすのに慣れが必要ですが、習得すると驚くほど機動性が高く、狭い場所でも自在に動けます。
重量は10〜15kg程度と軽く、持ち運びやすいのが特徴。
一人暮らしのマンションでも保管場所に困りません。価格は7万円〜20万円と幅広く、高性能モデルほど安定性や走行距離が向上します。
代表的なブランドにはInmotion(インモーション)やKingSong(キングソング)があり、初心者向けのエントリーモデルから上級者向けの高性能モデルまで幅広くラインナップされています。
セグウェイタイプは、両足で横に並んで立つプラットフォームとハンドルバーを備えたモデルです。ジャイロセンサーによって体重移動を感知し、直感的に操作できるのが魅力。
前傾すると前進、後傾すると減速や後退、ハンドルを傾けると方向転換する仕組みです。
他のタイプより安定性が高く、初心者でも比較的短時間で乗りこなせます。
価格帯は10万円〜30万円とやや高めですが、安全性や乗り心地は優れています。
走行距離も一充電で20〜45kmと実用的です。
Segway-Ninebotの「Segway Ninebot S」シリーズが有名で、信頼性の高さから多くのシェアリングサービスでも採用されています。
電動スケートボードは、従来のスケートボードに電動モーターとバッテリーを搭載したモデルです。
リモコンで速度を調整し、体重移動でターンするという、スケートボード経験者には馴染みやすい操作感が特徴です。
重量は6〜9kgと軽量で持ち運びやすく、車体がコンパクトなため狭い道でも走行しやすいメリットがあります。
価格は6万円〜20万円程度で、バッテリー性能や素材によって差があります。
Boosted(ブーステッド)やEvolve(イヴォルブ)などのブランドが人気で、スポーティーな走りを楽しみたい方に向いています。
ただし、初心者には少し操作が難しいため、安全な場所で練習してから公道走行することをおすすめします。
三輪または四輪の電動スクーターは、車体が大きく安定性に非常に優れています。
座って乗るタイプが多く、長時間の利用でも疲れにくいのが特徴です。
また、荷物を載せるスペースがあるモデルも多く、買い物などの実用シーンに適しています。
重量は25kg前後とやや重めですが、その分バッテリー容量も大きく、一充電での走行距離は30〜60kmと長距離走行が可能です。
価格帯は15万円〜35万円とやや高めですが、実用性を重視する方には最適な選択肢となるでしょう。
高齢者や体力に自信のない方、長距離移動が多い方におすすめです。
代表的なブランドにはRASOR(レイザー)やTrikke(トライク)などがあります。
特定小型原付は用途によって最適なタイプが異なります。
ここでは、主な使用シーンごとのおすすめと選び方のポイントを紹介します。
通勤・通学では、折りたたみ可能で持ち運びしやすい電動キックボードが最適です。
電車やバスとの乗り継ぎが多い場合は、重量が15kg以下のモデルを選ぶと負担が少なくなります。
また、日々使うものなので、バッテリー容量は一日の往復ができる距離(通常20km以上)あるものを選びましょう。
雨の日の通勤も考慮するなら、防水性能(IPX4以上)のあるモデルがおすすめです。
また、頻繁に充電する必要があるため、充電時間が短いモデル(4〜6時間以内)だと便利です。
Segway-Ninebotの「KickScooter MAX G30LP」や「KickScooter E45」は、バランスの取れた性能と携帯性で通勤者に人気のモデルです。
レジャーや観光では、安定性が高く初心者でも扱いやすいセグウェイタイプや三輪スクーターがおすすめです。
観光地を長時間回ることを考えると、バッテリー持続時間が長いモデル(30km以上走行可能)を選ぶと安心です。
また、未舗装の道や坂道が多い観光地を訪れる予定なら、モーターパワーが高く、タイヤが大きめ(8インチ以上)のモデルが走破性に優れています。レンタルサービスを利用するのも一つの選択肢です。
Segway-Ninebotの「Segway S-PLUS」や「Segway miniPRO」は操作が直感的で、観光利用に適しています。
趣味やスポーツとして楽しむなら、操作感やスピード感を重視した電動スケートボードや高性能な電動一輪車がおすすめです。
こうした用途では性能面が重要になるため、モーターパワーやバッテリー品質にこだわったモデルを選びましょう。
スピードや走行性能を楽しみたい方は、最高速度が20km/h近く出るモデルやサスペンション付きのモデルが適しています。
ただし、安全面には十分配慮し、ヘルメットやプロテクターの着用を忘れないようにしましょう。
Inmotion V8やKingSong 16Xなどの電動一輪車は、習得すると非常に楽しく、趣味として長く楽しめるモデルです。
特定小型原付を安全に楽しむためには、正しい知識と適切な乗り方が欠かせません。
ここでは安全な乗り方と法律上の注意点をまとめます。
法律上、特定小型原付は「原動機付自転車」に分類され、基本的には自転車と同じ交通ルールが適用されます。
車道の左側を走るのが基本ですが、自転車通行可の標識がある歩道では走行可能です。歩道を走る場合は、歩行者優先で徐行する必要があります。
信号や一時停止など、一般的な交通ルールはしっかり守りましょう。
また、飲酒運転は厳禁です。違反した場合は、自動車と同様に罰則の対象となります。
安全面では、16歳以上であればヘルメット着用は努力義務ですが、安全のために常に着用することをおすすめします。
また、夜間は前照灯と尾灯の点灯が義務付けられていますので、ライトが装備されていることを確認しましょう。
初心者は人の少ない広い場所で十分に練習してから公道走行するようにしてください。
特に電動一輪車やスケートボードタイプは、乗りこなすまでに時間がかかるため、焦らず段階的に練習することが大切です。
特定小型原付は、環境にやすく、手軽で便利な新しいモビリティです。
電動キックボード、電動一輪車、セグウェイタイプ、電動スケートボード、電動三輪/四輪スクーターの5つの主要タイプがあり、それぞれ特徴や向いている用途が異なります。
選ぶ際のポイントは、使用目的をはっきりさせること。通勤・通学なら持ち運びやすさとバッテリー持続時間、レジャーなら安定性と走行距離、趣味なら操作感と性能など、重視したい点を明確にしましょう。
初期費用は5万円〜35万円程度と幅広いですが、維持費は電気代程度と経済的。
ガソリン車に比べてエコであることも大きなメリットです。
法律面では、自転車と同様のルールを守ることが基本です。
安全面でもヘルメット着用を心がけ、特に初心者のうちは慎重に乗りましょう。
特定小型原付は、これからの都市型モビリティとして大きな可能性を秘めています。
あなたのライフスタイルや用途に合わせて、ぴったりの一台を見つけてみてください。
新しい移動体験があなたの日常をより便利で楽しいものにしてくれることでしょう。