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電動キックボードの駐輪場問題を解決!正しい保管方法完全ガイド

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電動キックボードは環境に優しく、コンパクトで便利な移動手段として人気を集めています。

しかし、購入を検討する際に意外と見落としがちなのが「保管場所」の問題です。

公道走行が可能になり普及が進む一方で、駐輪場に停めていいのかどうか、マンションでの保管はどうするのかなど、悩む声も増えています。

この記事では、電動キックボードの正しい保管方法や駐輪場利用のルールについて詳しく解説します。

電動キックボードの保管場所問題とは?意外と悩ましい置き場所選び

電動キックボードを購入したら、まず気になるのがどこに保管するかという問題です。

自宅内に置くのか、マンションの駐輪場を利用するのか、外出先ではどうすればよいのか。

これらの疑問について、電動キックボードの特殊な事情を踏まえて考える必要があります。

電動キックボードの保管場所の難しさは、その法的位置づけに起因しています。

電動キックボードは道路交通法上、ほとんどのモデルが「原動機付自転車(原付)」または「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」として分類されます。

そのため、自転車と同様の感覚で路上や自転車用駐輪場に停めると、交通違反になる可能性があるのです。

また、サイズは自転車並みかそれ以下でコンパクトなのに、バイク用の駐車スペースを使わなければならないという矛盾も生じています。

実際の対応は自治体や施設によって異なり、電動キックボードの駐車場所について明確なルールが確立されていない状況です。

さらに、盗難や充電の問題など、保管に関する課題も存在します。電動キックボードの所有者は、これらの問題に対処しながら最適な保管方法を見つける必要があります。

法律上の位置づけ:電動キックボードは駐輪場に停められる?

電動キックボードの駐輪場利用については、法律上の位置づけを理解することが重要です。基本的なポイントをまとめました。

原付または特定小型原付として扱われる

電動キックボードは、道路交通法上「原動機付自転車(原付)」または「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」に分類されます。

そのため、自転車とは異なる扱いを受けることになります。実は、特定小型原付は法的には50cc以下の原付と同じ扱いになります。

自転車用駐輪場の利用可否は明確でない

法的には50cc以下の原付と同じ扱いだが、現状の道交法には特定小型原付が駐めることのできる駐車場について明言がされておらず、法的にグレーな状況にある。 

この状況から、施設や自治体の判断によって対応が分かれているのが現状です。

自治体によって対応が異なる

東京都の練馬区では市営駐輪場の原付置き場に電動キックボードを駐車することが可能です。

一方、江戸川区では特定小型原動機付自転車として認められている場合、平置き駐輪場に駐車できます。 

このように、地域ごとに扱いが異なるため、利用者は自分が住む地域や利用する施設のルールを確認する必要があります。

駐輪場利用の際の物理的課題

特定小型原付を自転車用駐輪場に駐車するには物理的な課題もあります。

スーパーマーケットの駐輪場などに設置されている「自転車ラック」は、自転車のタイヤをレールに挟んで固定して駐輪する設備だが、特定小型原付はこれを利用することが難しい。 

このような構造的な問題も、電動キックボードの駐輪場利用を難しくしている一因です。

自宅での保管方法:マンション・アパートでの置き場所選び

電動キックボードを購入する際、自宅での保管方法は特に重要です。

マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合、どのような選択肢があるのでしょうか。

室内保管のメリット

電動キックボードの最も安全な保管場所は室内です。室内保管には以下のようなメリットがあります:

  1. 盗難リスクの低減:電動キックボードを自宅内に保管すると「盗難の心配がない」メリットがあります。 室内に置くことで、屋外での盗難リスクを完全に排除できます。
  2. 駐輪場代の節約:マンションやアパートでは電動キックボードを置いておくための駐輪場代や駐車場代がかかる場合があります。折りたたみ可能な電動キックボードが増えていくなかで、駐輪場や駐車場に置くことは料金がもったいないです。
  3. 錆や汚れの防止:電動キックボードは屋外に保管しておくと、すぐにほこりや砂で汚れが付きます。雨が降った場合には汚れだけでなく、雨水によって錆びてしまい塗装やパーツが劣化する原因になることも。
  4. 充電の便利さ:室内にあれば、コンセントに簡単に接続して充電できます。屋外の駐輪場では充電設備が整っていない場合がほとんどです。

マンション・アパートでの置き場所選び

集合住宅に住んでいる場合、以下のような場所が保管場所として考えられます:

  1. 玄関内:マンションなど集合住宅にお住まいの場合、玄関内に電動キックボードを持ち込むのがおすすめです。盗難などのリスクも回避できますし、電源を確保することも容易です。駐輪場代の負担もありません。
  2. ベランダ:マンション等でベランダがある場合は、雨に濡れないよう収納バッグに入れて置いておくのもひとつの手です。 ただし、直射日光や風雨を避ける工夫が必要です。
  3. 駐輪場(管理会社の許可が必要):駐輪場を保管場所に考えている方は購入前に一度大家さんや管理会社に確認を取っておきましょう。 電動キックボードはバッテリーを搭載しているため、安全面での懸念から管理会社の許可が必要なケースがほとんどです。

マンションでの保管時の注意点

マンションで電動キックボードを保管する際は、以下の点に注意しましょう:

  1. 共用部分への放置禁止:マンションやアパートなどの集合住宅では、住民同士のトラブルが発生しやすい環境です。特に共用部分の使い方や電動キックボードの駐車に関する問題は、日常生活において頻繁に起こりがちです。 廊下や階段などの共用部分には絶対に放置しないようにしましょう。
  2. 保管スペースの確保:自宅の室内に持ち込むのが難しいときは玄関に保管してもよいでしょう。室内に保管すると盗難対策に有効です。 玄関に置く場合も、通行の邪魔にならないようスペースを確保することが大切です。
  3. 折りたたみモデルの活用:電動キックボードの中には折りたたみできるモデルもあります。折りたたみすれば高さが一気になくなるため、大きな駐車スペースも必要ありません。 室内保管をする場合は、折りたたみ機能のあるモデルを選ぶと便利です。

屋外駐輪場・駐車場の利用:正しい停め方と注意点

外出先や自宅近くの駐輪場・駐車場を利用する場合のポイントを解説します。

駐輪場・駐車場の種類と利用可否

  1. バイク用駐車場:特定小型原付は現状ではバイク用の駐車場に駐めることになります。 法的には原付と同じ扱いのため、基本的にはバイク用駐車場の利用が推奨されています。
  2. 自転車用駐輪場:前述の通り、自治体や施設によって対応が異なります。公益法人自転車駐車場整備センターが管理する駐輪場では、新設された特定小型原付(歩道走行が可能なもの)も含めてバイクの駐車スペースに停めるように案内しています。 ただし、一部の自治体では特定小型原付の自転車駐輪場利用を認めているケースもあります。
  3. コンビニやスーパーの駐輪場:法的には禁止ともされていません。そのため、50cc以下の一般原付と同様に施設管理者の判断次第で駐輪場に駐められるケースもでてくると思います。 利用する際は、店舗スタッフに確認するのが望ましいでしょう。

外出先での駐輪の注意点

  1. 交通違反に注意:電動キックボードは道路交通法により原動機付自転車の一種として位置づけられています。そのため、電動キックボードは駐輪が認められている場所以外で、運転者がいない場合は放置駐車違反となり罰金が取られます。
  2. 駅や商業施設での駐輪:駅前や商業施設の駐輪場を利用する場合は、事前にその施設のルールを確認するか、管理者に相談するとよいでしょう。
  3. 路上駐車の禁止:最近では、電動キックボードを道路に停めていたらハンドルに駐車違反の切符が貼り付けてあったという事例もあったようです。「短い時間だから道路に駐車しても大丈夫」といって停めることも交通違反になるので注意しましょう。

盗難対策と安全な保管方法:大切な愛車を守るために

電動キックボードは比較的高価な製品であり、コンパクトで持ち運びやすいため盗難のリスクが高いです。

適切な対策を講じて、大切な愛車を守りましょう。

効果的な盗難対策

  1. チェーンロックの活用:電動キックボードでは、チェーンのロックが一般的となっており、90cm〜150cmの長さのものがおすすめです。110cm以上のものであれば、車体を柵や電柱にしっかりと固定する「地球ロック」がしやすくなります。
  2. 複数のロックの併用:不安な方は、1箇所ではなく2箇所にロックをすることで、さらにリスクを回避できます。 異なるタイプのロック(チェーンロックとU字ロックなど)を組み合わせるとさらに効果的です。
  3. 防犯カメラのある場所を選ぶ:駐輪場で保管するときは防犯カメラが設置されているところを選択しましょう。 監視カメラがある場所は、盗難犯に対する抑止効果があります。

安全な保管のための注意点

  1. バッテリーの取り外し:バッテリーを本体から取り外して充電できるモデルであれば、保管スペースの近くにコンセントがなくても問題ありません。屋外の駐輪場で保管して、バッテリーは家のコンセントに繋いで充電することもできます。 バッテリーを取り外すことで、盗難対策にもなります。
  2. 雨風を避ける場所を選ぶ:屋外に保管する場合は、できるだけ屋根のある場所を選びましょう。雨や直射日光から保護することで、電動キックボードの劣化を防ぐことができます。
  3. 定期的なメンテナンス:長期間使用しない場合でも、定期的にバッテリーの充電やタイヤの空気圧のチェックなどのメンテナンスを行うことが重要です。

マンション・アパートでの駐輪場問題の解決策

集合住宅で電動キックボードの保管に悩んでいる方に向けて、実践的な解決策をご紹介します。

管理会社・大家との交渉のポイント

  1. 事前相談の重要性:駐輪場を保管場所に考えている方は購入前に一度大家さんや管理会社に確認を取っておきましょう。「大きさは自転車と変わらないのだから良いじゃないか!!」と思う気持ちもわかりますが、電動キックボードは大容量のバッテリーを積載しており、熱い夏場などは爆発などの事故が起こる可能性も0では無く、最悪怪我人が出るリスクもあります。 安全面の懸念を理解し、丁寧に交渉することが大切です。
  2. デッドスペースの活用提案:やや特殊な方法ですが、正規の駐車区画以外のデッドスペースを利用させてもらえるように交渉するという手もあります。階段下の狭い場所やコーナーの三角スペース等、「自動車を停めるには狭い」というデッドスペースがあるもの。 電動キックボードならこのようなスペースも有効活用できることをアピールするとよいでしょう。
  3. 駐輪場のリニューアル提案:既存の駐輪場を有効活用する方法として、電動キックボード専用スペースを空ける方法もあります。一段式の自転車ラックを二段式に入れ替えると、1台のラックで2台収容できるため、その分スペースを空けられます。空いたスペースを電動キックボード置き場として活用するとよいでしょう。 管理組合などに積極的に提案してみるのも一つの方法です。

室内保管のための工夫

  1. コンパクトな収納方法:折りたたみモデルを選び、専用のカバーやスタンドを活用することで、室内でもすっきりと保管できます。
  2. 玄関での保管工夫:デザインはシンプルでそこまでスペースを必要としないので、インテリアとしても活用できます。サイズはメーカーにより異なりますが、おおむね高さ120cm、長さ120cm、幅60cmです。 壁掛け式のスタンドなどを活用すれば、さらにスペースを節約できます。
  3. ベランダでの保管:完全に室内に置けない場合は、カバーをかけてベランダに保管する方法もあります。ただし、日差しや雨から守るための対策は必須です。

電動キックボード選びのポイント:保管場所を考慮した選び方

電動キックボードを購入する際は、保管場所の問題も考慮に入れた選び方が重要です。

保管に便利な機能をチェック

  1. 折りたたみ機能:折りたたみすれば高さが一気になくなるため、大きな駐車スペースも必要ありません。 室内保管を考えている場合は、コンパクトに折りたためるモデルが便利です。
  2. 取り外し可能なバッテリー:バッテリーが取り外せるモデルだと、置き場所がコンセントの位置に左右されないというメリットがあります。 屋外で保管する場合や、充電のために持ち運ぶ手間を省きたい方におすすめです。
  3. 重量:電動キックボードは軽量で持ち運びできるようになっているので、自宅の室内で保管する人もいます。 階段の上り下りが必要な場合は、できるだけ軽量なモデルを選ぶことをおすすめします。

購入前に確認すべき事項

  1. 保管場所の事前確認:商品を購入した後に、保管場所に困らないようにしましょう。可能であれば先に保管場所を決めておきましょう。 特にマンションやアパートにお住まいの方は、保管場所の確保が重要です。
  2. 充電環境の確認:戸建て住宅であれば屋外用コンセントがあるでしょう。そちらを活用して充電できますが、マンション住まいの場合は難しいものがあります。共用のコンセントを発見しても、使用しても問題ないのか判断が難しいからです。 充電の方法や場所も考慮して選びましょう。
  3. セキュリティ機能:盗難防止のための機能(アラームや専用ロック機構など)が搭載されているモデルも増えています。屋外保管を考えている場合は、このような機能も考慮に入れるとよいでしょう。

最適な保管方法で電動キックボードライフを満喫しよう

電動キックボードは環境に優しく便利な移動手段ですが、保管場所の問題は購入前にしっかり考える必要があります。

法的には原付または特定小型原付として扱われるため、自転車とは異なるルールが適用される点に注意が必要です。

最も安全で確実な保管方法は室内保管ですが、スペースの制約がある場合は、マンションの管理会社や大家さんと相談して駐輪場の利用許可を得る、専用のスペースを提案するなどの方法を検討するとよいでしょう。

また、外出先では基本的にバイク用駐車場を利用するのが無難ですが、施設や自治体によってルールが異なるため、事前の確認が大切です。

盗難対策としては、チェーンロックなどの防犯グッズを活用し、できるだけ人目につく場所や防犯カメラがある場所に停めるようにしましょう。

また、バッテリーの取り外しができるモデルを選べば、充電の利便性と盗難対策の両面でメリットがあります。

電動キックボードを購入する際は、保管場所の確保も含めて計画を立て、自分のライフスタイルに合った選択をすることが、トラブルなく電動キックボードライフを楽しむコツです。

正しい知識と対策で、この新しいモビリティを最大限に活用しましょう。

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