特定小型原付の盗難保険【必要な理由や盗難保険の種類】
2025.03.06
2025.04.28
近年、環境に優しい移動手段として注目を集める電動キックボード。
法改正により公道走行の条件が緩和され、通勤や買い物など日常の移動手段として普及が進んでいます。
しかし、「値段はどれくらいなの?」「どんな点に注意して選べばいいの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、電動キックボードの価格帯や選び方のポイント、そして購入後に必要な手続きまで、初心者にもわかりやすく解説します。
電動キックボードを購入する際、まず気になるのは価格ではないでしょうか。
実は、電動キックボードの価格帯は幅広く、安いモデルから高級モデルまで様々な選択肢があります。
電動キックボードの価格は、主に以下の4つの価格帯に分類できます。
この価格帯の電動キックボードは、比較的シンプルな機能を備えたモデルが中心です。
航続距離は短めで20〜25km程度、バッテリー容量も小さめで、重量は軽いものが多いです。
価格が安いモデルとしては、RICHBIT ES1 Proが約7万円で販売されており、約13.8kgという軽量設計が特徴です。
しかし、この価格帯のモデルを選ぶ際は注意が必要です。安すぎるモデルの中には、公道走行に必要な保安基準を満たしていないものもあるからです。
ドン・キホーテなどで販売されているMeister Fなどは約8万円で、特定小型原付として認定されています。
この価格帯になると、より性能が高く、安全性も確保されたモデルが増えてきます。
SWALLOWの「ZERO9 Lite」(約15万円)は、国土交通省の「性能等確認実施機関」で合格した機種として信頼性があります。
航続距離も30〜40km程度と長くなり、坂道での走行性能も向上します。
より高性能で安定した走行が可能なモデルがこの価格帯に位置します。
YADEAの「KS6 PRO」(約19.8万円)は、日本のメーカー長谷川工業との共同開発モデルで、アフターサポート体制も充実しています。
航続距離は40〜60km程度、坂道性能も高く、長期間安心して使えるモデルが多いです。
最高級の電動キックボードは、性能・耐久性ともに最上級です。
E-KONの「E-KON City」などが代表的で、価格は20万円を超えますが、航続距離は約80kmと非常に長く、対坂道性能も優れています。
公道走行だけでなく、様々な道路状況にも対応できる堅牢な作りとなっています。
価格と性能のバランスを考えると、10〜15万円台のミドルレンジモデルがコストパフォーマンスに優れているといえます。
この価格帯のモデルは、基本的な安全性能を満たしつつ、十分な航続距離を持ち、価格も手頃です。
特に通勤や買い物など、日常的な利用を考えている方にはおすすめです。
ただし、毎日使う道に急な坂道がある場合や、長距離の移動を考えている場合は、やや高めの15〜20万円台のモデルの方が長期的には満足度が高いでしょう。
電動キックボードを選ぶ際には、価格だけでなく以下の6つのポイントをチェックすることをおすすめします。
電動キックボードを公道で走行するためには、国土交通省が定める保安基準を満たしていることが必須です。
具体的には、ヘッドライト、テールランプ、ウインカー、バックミラー、ホーン、反射器などの保安部品が装備されていることが必要です。
保安基準を満たした製品には「性能等確認済シール」や「型式認定番号標」が付いています。
これらがない商品は、たとえ「公道走行可能」と表示されていても、実際には公道走行できない可能性があるので注意しましょう。
特に海外製の安価なモデルには、この点で問題があるケースが多いです。
2023年7月の法改正により、一定の条件を満たす電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」(特定小型原付)として、16歳以上であれば免許不要で乗れるようになりました。
特定小型原付に該当する条件は以下の通りです:
これらの条件を満たさない電動キックボードは「一般原動機付自転車」となり、運転には原付免許が必要です。
購入前に必ずどちらの区分に該当するかを確認しましょう。
電動キックボードの実用性を左右する重要な要素が、バッテリー性能と航続距離です。
バッテリー容量(Ah:アンペアアワー)が大きいほど、一度の充電で走れる距離が長くなります。
一般的な電動キックボードの航続距離は20〜50km程度ですが、高級モデルでは80km近く走行できるものもあります。
通勤や買い物など日常的な用途であれば30km程度、長距離の移動にも使いたい場合は40km以上の航続距離を持つモデルを選ぶと安心です。
また、バッテリーの取り外しが可能かどうかもチェックポイントです。
取り外し可能なタイプなら、自宅や職場でバッテリーだけを充電したり、予備バッテリーと交換したりできるので便利です。
電動キックボードは駅やオフィスなど、場所によっては持ち運ぶことも多いため、重量も重要な選択基準です。
重量が15kg未満のモデルであれば比較的持ち運びやすいですが、重いモデルだと階段の上り下りや電車への持ち込みが大変になります。
また、折りたたみ機構があるかどうかもチェックポイントです。コンパクトに折りたためるモデルなら、収納や持ち運びが容易になります。
タイヤの種類やサイズは乗り心地に大きく影響します。エアタイヤ(空気入りタイヤ)は衝撃吸収性に優れており、凹凸のある道でも快適に走行できますが、パンクのリスクがあります。
一方、ソリッドタイヤ(パンクしないタイヤ)はメンテナンスが簡単ですが、乗り心地は硬めです。
タイヤサイズは大きいほど安定性が増し、小さな障害物を乗り越えやすくなります。
8インチ以上のタイヤであれば、一般的な路面状況に対応できるでしょう。
電動キックボードは機械製品なので、購入後のサポート体制も重要です。
国内メーカーや正規代理店が販売するモデルは、故障時の修理や部品交換に対応しているケースが多いです。
例えば、YADEAのKS6 PROは長谷川工業との共同開発で、兵庫県の工場で修理対応が可能です。
逆に、個人輸入や並行輸入の商品は、故障時の対応が困難なことがあるため注意が必要です。
長く使うことを考えると、アフターサポートが充実しているモデルを選ぶことをおすすめします。
ここでは、用途別に特におすすめの電動キックボードをご紹介します。
長谷川工業とYADEAが共同開発したこのモデルは、坂道が多い日本の都市部での通勤に適しています。
スペックだけでなく、故障時の修理体制も充実しているため、毎日使う通勤用としても安心です。
比較的手頃な価格ながら公道走行の条件を満たしており、重量も軽いため持ち運びにも便利です。
航続距離はやや短めですが、短〜中距離の移動用としては十分な性能を持っています。
坂の多い地域での使用を考えている方には、E-KON Cityが最適です。
独自プログラムにより坂道性能が飛躍的に向上しており、坂道でもストレスなく走行できます。また、80kmという長い航続距離も魅力です。
電車やバスと組み合わせて使いたい方には、折りたたみ時のサイズがコンパクトなZERO9 Liteがおすすめです。
日本の電動キックボード専門店SWALLOWが展開する信頼性の高いモデルです。
電動キックボードを購入したら、すぐに公道を走行できるわけではありません。
公道走行のためには、以下の手続きが必要です。
電動キックボードで公道走行するためには、必ずナンバープレートを取得して車体に装着する必要があります。取得手順は以下の通りです:
特定小型原付用のナンバープレートは10cm×10cmの正方形で、一般原付よりも小型です。
ナンバープレートの取得自体は無料ですが、毎年4月1日時点での所有者には軽自動車税(年間2,000円)が課税されます。
電動キックボードは自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)への加入が法律で義務付けられています。
コンビニや損害保険会社、バイク販売店などで手続きできます。
1年契約の場合の保険料は6,650円(2025年4月現在)で、最長5年までの契約が可能です。
保険加入後にステッカーが発行されるので、これをナンバープレートに貼り付けます。
自賠責保険に未加入の状態で運転すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金という重い罰則が科される可能性があるため、必ず加入しましょう。
特定小型原付に分類される電動キックボードの場合、ヘルメット着用は「努力義務」とされています。
法律上は着用しなくても罰則はありませんが、安全のためにSGマークなどの安全性を示すマークの付いた「乗車用ヘルメット」を着用することを強くおすすめします。
交通事故統計によると、ヘルメット非着用者の致死率は着用者の約2.1倍と報告されています。自分の命を守るためにも、ヘルメットは必ず着用しましょう。
電動キックボードを安全に利用するためには、以下のポイントに注意しましょう。
特定小型原付に分類される電動キックボードは、基本的には車道と路側帯を走行します。
自転車道がある場合はそこも走行可能です。
ただし、一部の電動キックボード(特例特定小型原付)は、速度を6km/h以下に制限することで歩道も走行可能です。
購入時に販売店に確認するか、取扱説明書で確認しましょう。
電動キックボードも道路交通法上の「車両」です。
信号や標識を守り、飲酒運転や無灯火運転、二人乗りなどの危険な運転は絶対に避けましょう。
また、特定小型原付の最高速度は20km/hと定められているため、それを超える速度で走行しないように注意が必要です。
電動キックボードのバッテリーは、完全に使い切る前に充電するのがベストです。
バッテリー残量が20〜30%を下回る前に充電することで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
また、長期間使用しない場合は、バッテリーを50〜70%程度充電した状態で保管することをおすすめします。
電動キックボードは、価格・性能・機能が多岐にわたります。自分の利用目的や予算、走行環境などを考慮して、最適なモデルを選びましょう。
また、公道走行のためのルールや手続きを理解し、安全に楽しむことが大切です。
特に初めて購入する方は、安価なモデルに飛びつくのではなく、保安基準を満たし、アフターサポートが充実した信頼できるメーカーや販売店のモデルを選ぶことをおすすめします。
少し高くても長く安心して使えるモデルを選ぶことで、結果的には満足度の高い選択になるでしょう。
環境に優しく、効率的な移動手段である電動キックボード。
この記事が皆さんの電動キックボード選びの参考になれば幸いです。
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