いよいよ本格解禁!電動キックボードの公道走行はいつから?最新ルールを完全解説
2025.04.28
2025.04.28
街中で見かける機会が増えた電動キックボード。
2023年7月の法改正により、特定条件を満たした電動キックボードは16歳以上なら免許不要で乗れるようになり、新たな移動手段として注目を集めています。
しかし、購入を検討する際に気になるのが「速度」の問題。公道を安全に走るための速度制限や、実際の性能、選び方のポイントなど、電動キックボードの速度に関するすべてを解説します。
電動キックボードは、2023年7月に改正された道路交通法により、大きく分けて2つの区分に分類されるようになりました。
この区分によって、速度制限や乗るために必要な条件が異なります。
2023年7月の法改正で新設された「特定小型原動機付自転車」区分は、以下の条件を満たす電動キックボードを指します:
この区分の電動キックボードは、16歳以上であれば運転免許不要で乗ることができ、ヘルメットの着用も努力義務となっています。
つまり、速度を時速20km以下に抑えることで、より手軽に利用できるようになっているのです。
さらに、特定小型原付の電動キックボードには「特例特定小型原付」モードがあり、このモードでは:
特定小型原付の条件を満たさない電動キックボードは、従来通り原付バイクとしての扱いとなります:
この区分の電動キックボードは、より高速での走行が可能な反面、運転するためのハードルが高くなります。
市販されている電動キックボードの速度性能は様々です。
ここでは、主な区分別の速度性能について解説します。
特定小型原付に該当する電動キックボードは、最高速度が時速20km以下に制限されています。
この速度は自転車とほぼ同等で、一般的な通勤・通学や買い物など、日常的な移動に適しています。
実際の走行では、平地なら問題なく20kmの速度を維持できますが、坂道では出力の制限により速度が落ちる場合があります。
電動モーターの出力が大きい(400W以上)モデルを選べば、坂道でも安定した走行が可能です。
また、特例特定小型原付モードに切り替えると時速6km以下になりますが、これは速い歩行者と同程度の速度です。
歩道走行時には周囲の歩行者に配慮するためにこの速度制限が設けられています。
原付区分の電動キックボードは、一般的に時速30km前後の速度が出せるモデルが多く販売されています。
この速度域は、自転車よりも明らかに速く、短~中距離の移動を効率的に行えるメリットがあります。
坂道や向かい風などの条件でも速度低下が少なく、より安定した走行が可能です。
通勤や通学などで少し離れた場所に行く場合には、この区分のモデルが適しています。
海外では、日本の規制より緩い地域も多く、高速モデルの電動キックボードも数多く販売されています。
中には最高速度が時速45km、60km、さらには110kmという驚異的な速度性能を持つモデルも存在します。
しかし、これらの高速モデルは日本の公道では合法的に走行できません。
また、高速走行時の事故リスクも非常に高いため、安全面からも推奨できません。
あくまで私有地内での利用に限られることを理解しておく必要があります。
電動キックボードを選ぶ際、速度性能は重要なポイントの一つです。
ここでは、利用目的やニーズに合わせた速度性能の選び方を解説します。
通勤・通学や買い物など日常的な移動には、特定小型原付に該当する時速20km以下のモデルが最適です。
免許不要で気軽に乗れる点が大きなメリットで、速度も日常移動には十分です。
特に初めて電動キックボードを購入する方は、無理に高速モデルを選ぶよりも、この区分で安全に乗ることをおすすめします。
時速20kmでも自転車と同等の速度があり、十分に便利に使えます。
長距離の移動(5km以上)や通勤で時間を短縮したい場合は、原付区分の時速30km程度のモデルを検討する価値があります。
より高速で走行できるため、移動効率が向上します。
ただし、この区分を選ぶ場合は運転免許が必要で、ヘルメット着用も義務となるため、それらの条件をクリアできる方に向いています。
電動キックボードの速度は、単に最高速度だけでなく、モーター出力(ワット数)によっても左右されます。
出力が大きいほど、坂道や向かい風などの悪条件でも速度を維持できます。
特に体重が重い方や荷物を積んで走行する場合は、より高出力のモデルを選ぶことで、安定した速度性能を得られます。
電動キックボードの航続距離(一度の充電で走れる距離)は、速度との関連が深い要素です。
一般的に、高速で走行するほどバッテリーの消費が早くなり、走行可能距離は短くなります。
電動キックボードの航続距離は、モデルによって8kmから60km以上とかなり幅があります。
日常的な使用であれば、20~30kmの航続距離があれば十分ですが、頻繁に長距離を移動する場合は、より長い航続距離を持つモデルを選びましょう。
バッテリー容量(Ah値)が大きいほど、高速走行を長時間維持できます。
例えば、10Ah以上のバッテリーを搭載したモデルであれば、最高速度での長時間走行にも対応できます。
また、バッテリーの取り外しが可能なモデルだと、予備バッテリーを持ち歩くことで航続距離を伸ばせるメリットがあります。
通勤など長距離の定期的な移動には、このようなモデルを検討するとよいでしょう。
電動キックボードは手軽に乗れる一方で、適切な速度コントロールが安全な走行の鍵となります。
ここでは、安全に速度をコントロールするポイントを解説します。
電動キックボードの多くは、ハンドル部分にディスプレイが搭載されており、現在の速度をリアルタイムで確認できます。
この機能は、法定速度を守るため、また安全に走行するために非常に重要です。
特に、特定小型原付モデルでは、20kmの法定速度を遵守する必要があるため、常に速度を確認できる表示機能付きのモデルを選ぶことをおすすめします。
多くの電動キックボードには、速度モードを切り替える機能があります。
初心者モードや省エネモードといった低速設定から、通常モード、スポーツモードなどの高速設定まで、状況に応じて選べるモデルが多いです。
特定小型原付モデルでは、20kmモードと6kmモード(歩道走行用)の切り替えが可能です。
この切り替え時には、最高速度表示灯の状態も変わるため(点灯→点滅)、適切なモードで走行することが重要です。
高速で走行するほど、停止するための制動距離は長くなります。
安全に走行するためには、速度に応じた十分な制動距離を確保することが必要です。
電動キックボードのブレーキには、前輪・後輪ディスクブレーキ、電子ブレーキ、フットブレーキなど様々なタイプがあります。
特に高速モデルを選ぶ場合は、前後両輪にディスクブレーキを備えたモデルなど、ブレーキ性能の高いものを選ぶことが安全につながります。
電動キックボードの実際の速度性能は、様々な要素によって左右されます。
ここでは、速度性能を最大限に発揮させるためのポイントを解説します。
タイヤサイズは、電動キックボードの走行安定性に大きく影響します。一般的に:
高速での走行安定性を重視するなら、10インチ以上の大径タイヤを持つモデルが適しています。
また、エアタイヤ(空気入りタイヤ)は、ソリッドタイヤ(ノーパンクタイヤ)と比べて衝撃吸収性が高く、より速い速度でも快適に走行できます。
サスペンションは、路面からの衝撃を吸収し、速度を維持しやすくする重要な要素です。
前後サスペンション付きのモデルは、凹凸のある道でも安定した走行が可能で、結果的に平均速度の向上につながります。
特に高速モデルや長距離走行を考えている場合は、サスペンション性能の高いモデルを選ぶことで、乗り心地と速度維持の両方が向上します。
電動キックボードの重量とモーター出力のバランスも、実際の速度性能に大きく影響します。モーター出力の割に車体が重いと、加速性能や登坂能力が落ちます。
特に坂道の多い地域で使用する場合は、車体重量を考慮して十分なモーター出力を持つモデルを選ぶことが重要です。
一般的に、体重と車体重量の合計に対して、10~15W/kgのパワーウェイトレシオがあると良好な性能が得られます。
電動キックボードは、そのコンパクトさと手軽さで、新しい移動手段として注目を集めています。
速度性能は、利便性と安全性の両面から重要な要素です。
最後に、用途別におすすめの速度性能をまとめます:
電動キックボードの速度に関する法規制を理解し、自分の用途に合った適切なモデルを選ぶことで、安全で快適なモビリティライフを楽しむことができます。
この記事を参考に、あなたにぴったりの電動キックボードを見つけてみてください。