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電池切れの不安解消!電動キックボード走行距離完全ガイド

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電動キックボードを購入する際、最も気になるポイントの一つが「一回の充電でどれだけ走れるのか」ではないでしょうか。

カタログには「最大30km走行」「航続距離40km」などと記載されていることが多いですが、実際の使用ではこれらの数値とは異なることも少なくありません。

この記事では、電動キックボードの走行距離に影響する要因や、実際の使用で期待できる距離、そして用途に合った選び方まで徹底的に解説します。

電池切れの不安を解消し、あなたにぴったりの一台を見つけるためのガイドとなれば幸いです。

電動キックボードの走行距離とは?カタログ値と現実の違い

電動キックボードのカタログやメーカーサイトに記載されている「最大走行距離」や「航続距離」は、理想的な条件下でのテスト結果に基づいています。

多くの場合、これらの数値は以下のような条件で測定されています:

  • 平坦な路面
  • 風のない環境
  • 最適な気温(通常20〜25℃前後)
  • 軽量のライダー(通常60〜70kg程度)
  • 一定の低〜中速度での走行
  • 新品のバッテリー状態

実際の使用では、これらの条件とは異なる環境で走行することがほとんどです。

坂道やアップダウンのある道、向かい風や気温の変化、ライダーの体重、走行速度など、様々な要因が走行距離に影響します。

一般的には、カタログに記載された最大走行距離の約70〜80%が、実際の使用で期待できる距離の目安と考えるとよいでしょう。

例えば、カタログ値が30kmのモデルであれば、実際には21〜24km程度の走行が可能と考えておくのが無難です。

ただし、この数値も使用条件によって大きく変動します。

例えば、急な坂道が多い地域での使用や、最高速度で連続走行する場合は、さらに走行距離が短くなる可能性があります。

逆に、平坦な道路を緩やかな速度で走行する場合は、カタログ値に近い走行距離を実現できることもあります。

走行距離を左右する主な要因と対策法

電動キックボードの実際の走行距離には、様々な要因が影響します。

それぞれの要因と、走行距離を伸ばすための対策を見ていきましょう。

1. バッテリー容量とタイプ

バッテリー容量は走行距離を決定する最も重要な要素です。一般的に、バッテリー容量は「Ah(アンペア時)」や「Wh(ワット時)」で表示されます。

  • 容量の目安:一般的な電動キックボードのバッテリー容量は、5Ah(約180Wh)〜15Ah(約540Wh)程度です。容量が大きいほど、走行距離は長くなります。
  • バッテリータイプ:多くの電動キックボードはリチウムイオンバッテリーを採用していますが、同じ容量でもメーカーや品質によって性能が異なります。有名メーカー(LG、Samsung、Panasonicなど)のセルを使用したバッテリーは、一般的に性能と寿命に優れています。
  • 対策法:できるだけ大容量のバッテリーを搭載したモデルを選ぶことが、走行距離を確保する基本です。ただし、バッテリー容量が大きくなるほど、重量や価格も上がる傾向があるため、使用用途に合わせたバランスを考慮することが大切です。

2. ライダーの体重と積載物

ライダーの体重と追加の積載物は、モーターの負荷に直結し、走行距離に大きく影響します。

  • 体重の影響:ライダーの体重が10kg増えるごとに、走行距離は約5〜10%減少するとされています。例えば、60kgのライダーで30kmの走行が可能なモデルでも、80kgのライダーでは約25km程度になる可能性があります。
  • 積載物の影響:リュックサックや買い物袋などの荷物も、同様に走行距離を減少させる要因となります。
  • 対策法:特に体重が重めの方や、荷物を載せて走行する機会が多い方は、カタログ値より余裕を持ったバッテリー容量のモデルを選ぶことをお勧めします。また、不要な荷物は極力減らすことも効果的です。

3. 地形と路面状況

走行する地形や路面の状態も、走行距離に大きく影響します。

  • 坂道の影響:上り坂ではモーターに大きな負荷がかかるため、走行距離は著しく減少します。例えば、急な坂道(10%の勾配)が多いルートでは、平坦な道路と比べて走行距離が30〜40%も減少することがあります。
  • 路面の状態:アスファルトのような滑らかな路面と比べて、砂利道や舗装状態の悪い道路では、走行抵抗が増加し、走行距離が減少します。
  • 対策法:お住まいの地域や主な使用ルートの地形を考慮してモデルを選びましょう。坂道が多い地域では、パワフルなモーター(最低でも350W以上)と大容量バッテリーを備えたモデルが適しています。また、大径タイヤ(8.5インチ以上)のモデルは、路面の凹凸による抵抗を軽減する効果があります。

4. 走行速度と運転スタイル

走行速度と加速の頻度も、電力消費量に大きく関わる要因です。

  • 速度の影響:高速での走行は電力消費が増加します。特に最高速度に近い速度での連続走行は、バッテリーを急速に消費します。例えば、時速15kmでの走行と比べて、時速25kmでの走行では、同じ距離でも約30〜40%多くの電力を消費することがあります。
  • 加速の影響:頻繁な発進と停止を繰り返す運転スタイルは、定速走行と比べて電力消費が増加します。信号が多い都市部での走行は、郊外の連続走行よりもバッテリーの消費が早い傾向があります。
  • 対策法:最大限の走行距離を得るためには、中速(時速15〜20km程度)での巡航を心がけ、急加速は避けるのが効果的です。多くの電動キックボードには、エコモードや低速モードが搭載されており、これらを活用することで走行距離を延ばすことができます。

5. 気象条件

気温や風の状況も、走行距離に影響を与えます。

  • 気温の影響:リチウムイオンバッテリーは、低温環境で性能が低下します。冬場の寒い時期(5℃以下)では、夏場と比べて走行距離が15〜20%程度減少することがあります。
  • 風の影響:向かい風は走行抵抗を増加させ、走行距離を減少させる要因となります。強い向かい風の中では、無風時と比べて走行距離が20〜30%減少することもあります。
  • 対策法:寒い季節には、使用前にバッテリーを室内で温めておくことが効果的です。また、風の強い日は、可能であれば風の影響を受けにくいルートを選ぶか、余裕を持った充電状態で出発するようにしましょう。

実際の用途別:必要な走行距離の目安

用途に応じた走行距離の目安を把握することで、より適切なモデル選びができます。

以下に、一般的な利用シーンごとの必要走行距離の目安を示します。

通勤・通学用(駅からの「ラストワンマイル」)

最寄り駅から職場や学校までの短距離移動、いわゆる「ラストワンマイル」の移動手段として電動キックボードを使用する場合、必要な走行距離は比較的短めです。

  • 必要な実走行距離:往復で5〜10km程度
  • 推奨カタログ値:15〜20km以上
  • 具体的な使用例:駅から職場まで1.5km、往復で3km。余裕を見て、最低でも実走行距離10km以上確保できるモデルが適しています。

駅と職場や学校を往復するだけの用途であれば、比較的小型で持ち運びやすい、バッテリー容量がやや少なめのモデルでも十分に対応できるでしょう。

ただし、充電が毎日できない可能性も考慮して、少し余裕を持ったモデルを選ぶことをお勧めします。

近距離通勤(自宅から職場まで直接)

自宅から職場まで直接電動キックボードで通勤する場合は、より長い走行距離が必要になります。

  • 必要な実走行距離:往復で10〜20km程度
  • 推奨カタログ値:25〜35km以上
  • 具体的な使用例:自宅から職場まで7km、往復で14km。バッテリー劣化や悪条件を考慮して、カタログ値で30km以上のモデルが望ましいでしょう。

この用途では、単なる走行距離だけでなく、バッテリーの耐久性も重要な検討ポイントです。

毎日の使用でバッテリーへの負担が大きくなるため、品質の良いバッテリーを搭載したモデルを選ぶことが長期的にはコストパフォーマンスに優れています。

レジャー・観光用

休日のレジャーや観光地での利用を主な目的とする場合は、長時間の連続使用に対応できるモデルが適しています。

  • 必要な実走行距離:15〜30km程度
  • 推奨カタログ値:35〜50km以上
  • 具体的な使用例:観光地を一日かけて回る、河川敷のサイクリングロードを往復するなど。長時間の使用でも電池切れの心配がないよう、十分な余裕を持ったモデルを選びましょう。

観光地では予期せぬ迂回や追加の移動が発生することも多いため、余裕を持った走行距離のモデルを選ぶことが、旅の楽しさを損なわないコツです。

また、観光地には坂道が多いこともあるため、その点も考慮する必要があります。

バッテリー容量と走行距離の関係:見極めるポイント

バッテリー容量は走行距離に直結する重要な要素ですが、単純に容量だけで判断するのではなく、以下のポイントも考慮することが大切です。

1. バッテリー表記の見方

バッテリー容量は「Ah(アンペア時)」や「Wh(ワット時)」で表示されることが一般的です。同じモデルでも、表記の単位が異なることがあるので注意が必要です。

  • Ah(アンペア時):バッテリーの容量を示す単位。数値が大きいほど、より多くの電力を蓄えられます。
  • Wh(ワット時):バッテリーが供給できるエネルギー量を示す単位。こちらも数値が大きいほど走行距離は伸びます。
  • V(ボルト):バッテリーの電圧を示す単位。一般的な電動キックボードでは36Vか48Vが主流です。

例えば、「36V 10Ah」と表記されているバッテリーの場合、ワット時(Wh)に換算すると「36V × 10Ah = 360Wh」となります。

異なるメーカーのモデルを比較する際は、Whに換算して比較するとわかりやすいでしょう。

2. バッテリー質量と重量のバランス

バッテリー容量を増やすと走行距離は伸びますが、その分重量も増加します。

モデルによっては、大容量バッテリーの搭載により、持ち運びが困難になるケースもあります。

  • 軽量重視:電車やバスとの併用が多く、頻繁に持ち運ぶ必要がある場合は、総重量12〜15kg程度のモデルが扱いやすいでしょう。ただし、その分バッテリー容量は限られます。
  • 距離重視:持ち運びの頻度が少なく、走行距離を重視する場合は、多少重くても(15〜20kg程度)大容量バッテリーを搭載したモデルが適しています。

使用スタイルに合わせて、走行距離と持ち運びやすさのバランスを考慮したモデル選びが重要です。

3. 充電時間との関係

バッテリー容量が大きくなるほど、一般的に充電時間も長くなります。

使用頻度と充電環境に合わせた検討が必要です。

  • 標準的な充電時間:小〜中容量バッテリー(200〜300Wh)で約4〜6時間、大容量バッテリー(400Wh以上)で6〜8時間程度が一般的です。
  • 急速充電対応:一部のモデルでは急速充電に対応しており、通常の半分以下の時間で充電が完了します。頻繁に使用する場合は、この機能の有無も重要なチェックポイントです。

充電のタイミングや場所にも注意が必要です。

職場や外出先で充電できる環境があるかどうかも、モデル選びの判断材料になるでしょう。

走行距離を最大化するための実践的なテクニック

実際の使用において、走行距離を最大限に伸ばすためのテクニックを紹介します。

これらの方法を実践することで、同じモデルでもより長い距離を走行することが可能になります。

1. 効率的な速度設定

多くの電動キックボードは、中速域(時速15〜20km程度)で最も電力効率が良くなるよう設計されています。

最高速度での連続走行は電力を多く消費するため、可能な限り効率の良い速度帯を維持することが走行距離を伸ばすコツです。

  • エコモードの活用:多くのモデルに搭載されている「エコモード」や「節電モード」は、最高速度を制限する代わりに電力効率を高めます。長距離走行時には積極的に活用しましょう。
  • 一定速度の維持:頻繁な加速と減速は電力を無駄に消費します。可能な限り一定の速度を維持することで、効率よく走行できます。

2. 回生ブレーキの活用

多くの電動キックボードには「回生ブレーキ」機能が搭載されています。

これは減速時にモーターを発電機として働かせ、運動エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリーに戻す仕組みです。

  • 緩やかな減速:急ブレーキよりも、余裕を持った緩やかな減速の方が回生効率が高くなります。
  • 下り坂での活用:下り坂では積極的に回生ブレーキを使用することで、上り坂で消費した電力の一部を回収できます。

ただし、回生ブレーキによる充電量はわずかであり、劇的な走行距離の延長は期待できません。

あくまで補助的な機能として活用するのが良いでしょう。

3. タイヤ空気圧の適正化

エアタイヤを採用しているモデルでは、適正な空気圧を維持することで転がり抵抗を減らし、走行距離を伸ばすことができます。

  • 定期的な空気圧チェック:一般的に1〜2週間に一度は空気圧をチェックし、必要に応じて調整することをお勧めします。
  • 適正値の確認:メーカー推奨の空気圧(通常は3.0〜4.5気圧程度)を守ることが重要です。低すぎると転がり抵抗が増加し、高すぎると乗り心地が悪化します。

4. バッテリーの適切な管理

バッテリーの寿命と性能を維持するための適切な管理も、長期的に見れば走行距離を確保するポイントです。

  • 最適な充電タイミング:理想的には、バッテリー残量が20〜30%程度になったら充電を始め、80〜90%程度で充電を終了するのがバッテリー寿命を延ばすコツです。
  • 温度管理:極端な高温や低温環境での使用や保管は、バッテリー性能を低下させます。特に夏場の車内など、高温になる場所には長時間放置しないようにしましょう。

あなたに必要な走行距離のモデルを選ぶために

電動キックボードの走行距離は、単なる数字以上の意味を持ちます。

あなたの使用スタイルや環境に合った適切なモデルを選ぶために、以下のポイントを最終的なチェックリストとして活用してください。

  1. 実際の用途を明確にする:通勤なのか、レジャーなのか、どの程度の距離を日常的に走行するのかを具体的に想定しましょう。
  2. 現実的な走行距離を計算する:カタログ値の70〜80%程度を実際の走行距離と考え、さらに使用環境(坂道、体重など)による調整を行います。
  3. 余裕を持った選択をする:バッテリーは使用とともに徐々に劣化するため、初期の必要距離よりも20〜30%程度余裕のあるモデルを選ぶことをお勧めします。
  4. バッテリー容量だけでなく質も確認する:有名メーカーのバッテリーセルを使用しているか、保証期間はどれくらいかなども重要なチェックポイントです。
  5. 充電環境と持ち運びやすさのバランスを考える:大容量バッテリーは走行距離に優れますが、重量とのトレードオフがあることを忘れないでください。

電動キックボードは、環境に優しく、経済的で、何より楽しい移動手段です。

バッテリー切れの不安なく、その魅力を最大限に楽しむためにも、走行距離に関する正しい知識を持って、あなたに最適なモデルを選んでください。

毎日の通勤が楽しみになる、週末のレジャーがより充実する、そんな電動キックボードライフの始まりを応援します。

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