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いよいよ本格解禁!電動キックボードの公道走行はいつから?最新ルールを完全解説

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近年、環境に優しい新たな移動手段として注目を集めている電動キックボード。

海外では既に普及している電動キックボードですが、日本でも2023年7月1日に法改正が施行され、より身近な乗り物になりました。

この記事では、電動キックボードの公道走行に関する最新のルールや選び方、実際の活用シーンまで徹底解説します。

購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

電動キックボードの公道走行はいつから可能に?法改正の経緯と背景

電動キックボードの公道走行は、以前から限定的に可能でしたが、運転免許が必要だったり、ヘルメットの着用が義務付けられていたりと、ハードルが高いものでした。

しかし、新たな移動手段としての普及を目指し、多くの実証実験を経て法改正が実現しました。

2023年7月1日に施行された改正道路交通法により、電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」(通称:特定小型原付)という新しい区分が設けられ、一定の条件を満たすものであれば、16歳以上なら免許不要で乗れるようになりました

。この法改正は2022年4月に成立し、約1年の準備期間を経て施行されたものです。

改正の背景には、環境負荷の小さい交通手段への需要や、ラストワンマイル移動の効率化、観光地での活用など、様々なニーズがありました。

また、海外での電動キックボードの普及状況も参考にされています。

特定小型原付と従来の原付の違い:何が変わったのか?

電動キックボードの規制緩和によって、特定小型原付という新しい区分が誕生しました。

これまでの原付(一般原動機付自転車)と特定小型原付の主な違いは以下の通りです。

特定小型原付の主な特徴

  1. 免許不要:16歳以上であれば、運転免許がなくても運転できます。(16歳未満は運転禁止)
  2. ヘルメット着用は努力義務:推奨されますが、義務ではなくなりました。
  3. 条件付きで歩道走行可能:「普通自転車等及び歩行者等専用」の標識がある歩道では、時速6km以下で通行できます。
  4. 自転車道・路側帯の通行可能:車道だけでなく、自転車道や路側帯も通行できます。

これらの条件により、電動キックボードはより手軽に利用できるようになりました。

一方で、従来の原付(一般原動機付自転車)として区分される電動キックボードも引き続き存在し、こちらは運転免許やヘルメット着用が必要です。

特定小型原付として認められる条件とは?

電動キックボードが特定小型原付として認められるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

  1. 車体の大きさ:長さ190cm以下、幅60cm以下であること
  2. 原動機:定格出力が0.60キロワット以下の電動機を用いること
  3. 最高速度:時速20kmを超える速度を出すことができないこと
  4. 速度設定:走行中に最高速度の設定を変更できないこと
  5. 変速機:オートマチック・トランスミッション(AT)機構が採用されていること
  6. 最高速度表示灯:最高速度表示灯(緑色の点灯または点滅するもの)が備えられていること

これらの条件を満たさない電動キックボードは、従来通り一般原動機付自転車または自動車の区分となり、相応の運転免許が必要です。

公道で走れる電動キックボードの見分け方

電動キックボードを公道で走らせるためには、「保安基準」を満たしていることが必要です。

保安基準とは、安全に走行できる装置がついているかどうかの基準で、具体的には以下のような装置が必要です。

  1. ヘッドライト:前方を照らす前照灯
  2. テールライト:後方から見える尾灯
  3. ブレーキランプ:制動時に点灯するブレーキランプ
  4. ウインカー:方向指示器
  5. ホーン:警音器
  6. ミラー:後写鏡
  7. ブレーキ:前後輪にそれぞれブレーキが必要

これらの保安基準を満たした電動キックボードには、「性能等確認済シール」や「型式認定番号標」が付けられています。

購入時には、これらのシールがあるものを選ぶことが重要です。

電動キックボードの交通ルール:安全に乗るために知っておくべきこと

電動キックボードを安全に利用するためには、以下の交通ルールを守ることが重要です。

特定小型原付の基本的な交通ルール

  1. 年齢制限:16歳未満の運転は禁止されています。
  2. 走行場所:基本的には車道を走行します。条件付きで自転車道、路側帯、一部の歩道も通行可能です。
  3. 速度制限:歩道を走行する場合は時速6km以下、車道では時速20km以下です。
  4. 飲酒運転の禁止:飲酒して運転することは厳しく禁止されており、5年以下の懲役または100万円以下の罰金という重い罰則があります。
  5. 二人乗りの禁止:電動キックボードは一人乗りが原則です。
  6. 並走の禁止:他の車両と並んで走ることは禁止されています。
  7. 保険加入:自賠責保険の加入が必要です。

これらのルールを守らず違反すると、罰則の対象となります。

特に飲酒運転や無免許運転(16歳未満の場合)は重い罰則があるので注意が必要です。

電動キックボード選びのポイント:公道走行を前提にした選び方

公道走行を前提に電動キックボードを選ぶ際のポイントをご紹介します。

1. 認証の確認

まず最も重要なのは、公道走行可能なモデルかどうかの確認です。

性能等確認済シールや型式認定番号標が付いているかを確認しましょう。

2. バッテリー性能と航続距離

日常的に使用する距離や充電環境に合わせて、適切なバッテリー容量を持つモデルを選びましょう。

一般的に航続距離は20〜40km程度のものが多いですが、実際の走行条件(体重、坂道の有無など)によって変わります。

3. モーター出力と走行性能

電動キックボードのモーター出力は、平地走行だけでなく坂道の上り下りにも影響します。

坂道の多い地域で使用する場合は、より出力の高いモデルを選ぶと良いでしょう。

ただし、特定小型原付として認められるためには、定格出力が0.60キロワット以下である必要があります。

4. 折りたたみ機能と重量

電車やバスに持ち込む場合や、自宅での保管スペースを考慮すると、折りたたみ機能は非常に便利です。

また、持ち運びのしやすさを考えると、軽量モデル(15kg未満)が理想的です。

5. タイヤサイズと乗り心地

タイヤが大きいほど安定性が増し、小さな段差も乗り越えやすくなります。

また、エアタイヤ(空気入りタイヤ)はクッション性に優れていますが、パンクのリスクがあります。

ソリッドタイヤ(パンクしないタイプ)はメンテナンス性に優れていますが、振動が伝わりやすくなります。

6. ブレーキシステム

前後輪にそれぞれブレーキが装備されているかを確認しましょう。

ディスクブレーキやドラムブレーキなど、効きの良いブレーキシステムが搭載されているモデルが安全です。

電動キックボードの活用シーン:こんな使い方が便利!

電動キックボードは様々なシーンで活躍します。

実際にどのように活用できるのか、いくつかのシーンをご紹介します。

通勤・通学の移動手段として

最寄り駅からオフィスや学校までの「ラストワンマイル」の移動に最適です。

渋滞に巻き込まれることなくスムーズに移動でき、時間の節約になります。

折りたたみ式であれば、電車内に持ち込むこともできるので、駅から駅への移動も可能です。

買い物や用事に

近所のスーパーマーケットや商業施設への買い物にも便利です。

駐車場を探す手間が省け、小回りが利くので混雑した商店街などでも移動がスムーズです。

リュックやバッグに入る程度の買い物なら、持ち帰りも簡単です。

観光やレジャーでの活用

観光地での移動手段として電動キックボードを利用すれば、効率よく色々なスポットを回ることができます。

車のトランクに積んで持っていけば、現地での移動手段として大活躍します。

ビジネスシーンでの活用

営業担当者や配達業務など、市街地で複数の場所を回る仕事にも適しています。

渋滞や駐車場の心配がなく、機動力を活かした業務効率化が期待できます。

電動キックボードの保険と安全対策

電動キックボードでの事故に備え、適切な保険に加入することが重要です。

必要な保険の種類

電動キックボードを公道で運転するためには、「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」への加入が法律で義務付けられています。

これは対人事故を補償する最低限の保険ですが、限度額があるため、任意保険への追加加入も検討しましょう。

自賠責保険の加入手続きは、コンビニエンスストアなどで簡単にできます。また、ナンバープレートの発行も必要で、近くの役所で手続きができます。

安全対策のポイント

  1. ヘルメットの着用:特定小型原付では努力義務ですが、安全のために着用することをおすすめします。
  2. 視認性の高い服装:夜間や悪天候時は、反射材のついた服装や明るい色の服で視認性を高めましょう。
  3. 定期的なメンテナンス:ブレーキやタイヤの状態、バッテリーの充電状況などを定期的にチェックしましょう。
  4. 防水対策:電動キックボードは完全防水ではないため、激しい雨の中での使用は避けましょう。
  5. 交通ルールの遵守:速度制限や走行場所など、交通ルールを厳守しましょう。

電動キックボードの充電とメンテナンス

電動キックボードを長く使用するためには、適切な充電とメンテナンスが重要です。

バッテリーの取り扱い

バッテリーは完全に使い切る前に充電することをおすすめします。

バッテリー残量が20〜30%を下回る前に充電を始めると、バッテリー寿命を延ばすことができます。

また、長期間使用しない場合でも、1ヶ月に一度程度は充電することをおすすめします。

日常のメンテナンス

  1. タイヤの点検:エアタイヤの場合は空気圧を、ソリッドタイヤの場合は摩耗状態を定期的にチェックしましょう。
  2. ブレーキの点検:ブレーキの効きを確認し、必要に応じて調整や交換を行いましょう。
  3. ボルト類の締め付け確認:振動で緩むことがあるので、定期的に確認しましょう。
  4. 清掃:ほこりや汚れを落とし、特に可動部分はきれいに保ちましょう。
  5. 保管場所:直射日光や雨にさらされない場所で保管しましょう。

電動キックボードで広がる新たな移動の可能性

2023年7月の法改正により、電動キックボードはより身近な乗り物になりました。

環境に優しく、コンパクトで便利な電動キックボードは、これからの持続可能な社会における移動手段として大きな可能性を秘めています。

公道走行するためには、認証された製品を選び、交通ルールを守ることが重要です。また、安全に配慮した運転と適切なメンテナンスで、長く快適に使用しましょう。

電動キックボードを活用することで、渋滞知らずの快適な移動、環境への負荷軽減、行動範囲の拡大など、様々なメリットが得られます。

この記事を参考に、あなたの生活スタイルに合った電動キックボードを見つけて、新しい移動体験を楽しんでください。

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