いよいよ本格解禁!電動キックボードの公道走行はいつから?最新ルールを完全解説
2025.04.28
2025.04.28
電動キックボードは、環境にやさしく手軽な次世代の移動手段として注目を集めています。
特に2023年7月の法改正により、条件を満たす電動キックボードは16歳以上であれば免許不要で乗れるようになり、より身近なモビリティとなりました。
しかし、電動キックボードを実際に使用する際に気になるのが「坂道を登れるのか?」という点です。
この記事では、電動キックボードの坂道走行に焦点を当て、登坂能力の違いや選び方のポイントを詳しく解説します。
結論から言えば、電動キックボードは坂道を登ることができます。
しかし、その登坂能力は機種によって大きく異なります。
一般的な傾斜の緩やかな坂道であれば、ほとんどの電動キックボードで走行可能ですが、急な坂道になると十分なパワーを持つモデルでないと厳しくなります。
坂道走行では、平地に比べてモーターにより大きな負荷がかかります。
そのため、急な坂道ではスピードが落ちたり、バッテリーの消費が早まったりすることがあります。
電動キックボードの登坂能力を示す指標としては、「最大上昇角度」や「登坂能力(%)」という数値が使われることがあります。
これは、その電動キックボードが登ることのできる最大の傾斜角度を示しています。
一般的な急坂は傾斜角度で約11度(約20%の勾配)程度と言われているため、最低でもこの角度をクリアできるモデルを選ぶことが望ましいでしょう。
ビックカメラ.comの情報によると、「一般的な急坂でも11°程度といわれているので、最大上昇角度が11°以上のモデルを選択しておくと安心です」とあります。
電動キックボードの登坂能力を左右する主な要素は以下の通りです:
モーターの出力は、電動キックボードの登坂能力に最も大きく影響する要素です。
一般的な電動キックボードには「出力350Wのモーターを搭載したものが多い」とされており、これは「自転車を立ち漕ぎせずになんとか登りきれる程度の坂道であれば登っていくことが可能」なパワーです。
坂道が多い環境では、より高い出力のモデルを選ぶことをおすすめします。
「坂道が多く、そして坂道が急な場所を走るのであれば、余裕をもって500Wの電動キックボード」が推奨されています。
500Wクラスのモデルであれば、かなりの急坂でも安定して登っていくことが可能です。
最近では、さらに高出力のモデルも登場しており、登坂能力の理論値が47%(実測でも38%まで確認済み)というものもあります。
こうした高性能モデルは、非常に急な坂道でも余裕を持って走行できます。
バッテリー性能も坂道走行では重要な要素です。坂道では平地に比べて多くの電力を消費するため、大容量バッテリーを搭載したモデルの方が安心です。
「上りの坂道では出力を上げて走行する必要があるため、普段以上にバッテリーを消費します」ので、坂道の多い経路を走行する場合は、バッテリー残量に特に注意が必要です。
十分なバッテリー容量があれば、坂道走行後も余裕を持って目的地まで到達できます。
長距離を走行するつもりなら、バッテリー容量も重要な選択基準になるでしょう。
車体の重量や設計も登坂能力に影響します。
軽量モデルは少ない力でも進みやすく、重量モデルは安定性が高いという特徴があります。
坂道走行では、「電動キックボードの重心が低く設計されているもの、本体の重量があって安定性の高いもの」が推奨されています。
特に下り坂では、車体の安定性が安全性に直結します。
タイヤのサイズや種類も登坂能力に影響します。
一般的に大きめのタイヤを採用したモデルは、小さな段差や路面の凹凸を乗り越える能力が高く、坂道でのグリップ力も優れています。
また、エアタイヤ(空気入りタイヤ)は路面からの衝撃を吸収し、より安定した走行が可能です。
坂道走行を想定して電動キックボードを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう:
坂道の多い環境では、高出力のモデルを選ぶことが最も重要です。
「坂道を走行することがあるなら、なるべくパワーが強く、最高速度が出るものを選びましょう」と推奨されています。
特に注目すべき点として、「坂道を走行する際には時速45kmのパワーがないと、時速30kmを維持できません」という指摘があります。
これは、平地での最高速度よりも、坂道で踏ん張れるパワーの余裕が重要だということを示しています。
具体的には以下のような目安が参考になります:
電動キックボードのスペック表に「最大上昇角度」や「登坂能力」が記載されている場合は、必ずチェックしましょう。
「電動キックボードには『どれぐらいの勾配を走行できるか?』という性能基準があります。
勾配走行の基準を最大上昇角度といいますが、なるべく上昇角度が高い電動キックボードを選びましょう」とアドバイスされています。
一般的な急坂(傾斜角度約11度・勾配20%程度)をクリアできるモデルが最低ラインと考えるとよいでしょう。
より急な坂道が多い環境では、30%以上の登坂能力を持つモデルが安心です。
坂道走行では、特に下り坂でのブレーキ性能が重要です。
「下りはアクセルなしでも加速して下っていくので、十分スピードを落とす必要があります」という指摘があります。
そのため、前後両輪にブレーキが装備されているなど、制動力の高いモデルを選ぶことが安全面では重要です。
ディスクブレーキを採用したモデルは、制動力が高く雨天時にも比較的安定した制動が可能なため、坂道の多い環境では特におすすめです。
自分が実際に走行する環境の坂道の傾斜や長さ、頻度などを考慮して選びましょう。
坂道が少ない環境なら中程度の出力でも十分ですが、坂道が多く急な傾斜がある環境では、より高性能なモデルを選択する必要があります。
また、「坂道だけに限らず、電動キックボードで走行する際に注意しておきたいのが路面状態」という指摘もあります。
砂利道や凹凸の多い道は、坂道と組み合わさるとさらに走行が難しくなるため、そうした環境での使用が想定される場合は、より高性能なモデルを選ぶ必要があります。
電動キックボードで坂道を走行する際は、以下の点に注意しましょう:
坂道走行はバッテリーを多く消費します。「上りの坂道が多い経路の場合、バッテリーの残量がしっかりとあるか事前にチェックしておきましょう」とアドバイスされています。
特に往復する予定がある場合は、帰路のバッテリーも考慮して余裕を持った計画を立てることが重要です。
下り坂では速度が出やすく、危険が増します。
実際の走行テストでは「下り:こ、こわい!一旦停止してからそっと下りはじめましたが、勝手にスピードが上がるのでブレーキは必須」という結果が報告されています。
急な下り坂では無理をせず、必要に応じて降りて押すという選択肢も検討しましょう。
安全第一で走行することが何よりも重要です。
坂道では特に路面状況が重要です。
「砂利道や整備されていない凹凸の多い道は、スピードが出にくいばかりか安全な走行にも支障が出るため、避けて平坦な道を走るか、降りて押すようにしましょう」と注意喚起されています。
また、雨天時や路面が濡れている状況では、グリップ力が低下して滑りやすくなるため、特に注意が必要です。
坂道走行時は、身体の姿勢にも気を付けましょう。
上り坂では、重心をやや前に傾け、下り坂では重心を後ろに置くことで、より安定した走行が可能になります。
また、急な坂道では無理な姿勢を取らず、安全を優先して走行してください。
2023年7月に施行された改正道路交通法により、「特定小型原動機付自転車」という新しい区分が創設され、条件を満たす電動キックボードは16歳以上であれば免許不要で乗れるようになりました。
しかし、公道走行には以下の条件が必要です:
特に坂道走行を検討している人は、モーターの出力によって必要な免許が異なる場合があることに注意してください。
「原動機付自転車免許・普通自動車免許しかもっていない人は、600W以下の電動キックボードしか運転できないので気をつけましょう」との注意点があります。
高出力モデルを選ぶ際には、そのモデルが特定小型原付として認められるのか、あるいは別の区分に該当して免許が必要になるのかを事前に確認することが重要です。
電動キックボードは適切なモデルを選べば、坂道でも快適に走行できる便利な移動手段です。
坂道の多い環境で電動キックボードを使用したい場合は、十分な出力と登坂能力を持つモデルを選ぶことが重要です。
具体的には、少なくとも350W以上、できれば500W程度のモーター出力があるモデルがおすすめです。
また、坂道走行時はバッテリー消費が大きくなることや、下り坂での速度制御に注意するなど、安全面での配慮も忘れないようにしましょう。
適切なモデルを選び、安全に配慮して使用すれば、電動キックボードは坂道のある環境でも非常に便利な移動手段となります。
購入を検討する際は、自分が実際に走行する環境をよく考慮し、必要な性能を備えたモデルを選びましょう。
登坂能力の高い電動キックボードで、より自由で快適なモビリティライフを楽しんでください。