いよいよ本格解禁!電動キックボードの公道走行はいつから?最新ルールを完全解説
2025.04.28
2025.04.28
電動キックボードの購入を検討している方にとって、「自賠責保険」は避けて通れない重要なテーマです。
2023年7月の法改正以降、より身近になった電動キックボードですが、公道走行には自賠責保険への加入が義務付けられています。
この記事では、電動キックボードの自賠責保険について、加入方法から保険料、2024年4月からの新制度まで、購入前に知っておくべき情報を徹底解説します。
電動キックボードは、便利で環境にやさしい移動手段として注目を集めていますが、公道で走行するためには自動車やバイクと同様に様々な法的要件を満たす必要があります。
その中でも特に重要なのが「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」への加入です。
自賠責保険とは、交通事故による被害者を救済するための保険制度で、自動車損害賠償保障法によって、電動キックボードを含むすべての自動車に加入が義務付けられています。
万が一事故を起こして他人にケガをさせた場合、この保険が基本的な対人補償を提供します。
自賠責保険は、交通事故を起こした際に被害者に損害賠償するための保険で、電動キックボードを含め公道を走る全ての自動車・バイク・原動機付自転車において加入が義務付けられています。
公道走行を考えている方は、電動キックボードを購入したら、まず自賠責保険に加入することが必須となります。
加入せずに公道を走行すると、法律違反となり罰則の対象になる可能性があります。
自賠責保険証明書の不所持だと30万円以下の罰金となりますので、必ず加入しましょう。
電動キックボードを取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化しています。
特に重要な変更点は以下の通りです。
2023年7月1日から電動キックボードに関する改正道路交通法が施行され、「特定小型原動機付自転車」という新しい区分が設けられました。
電動キックボードには、原則として自動車や原付と同じように自賠責保険に加入する義務があります。
この法改正により、一定の条件を満たす電動キックボードは、16歳以上なら免許不要で乗ることができるようになりましたが、自賠責保険への加入義務は変わりません。
2024年4月からは、電動キックボードの自賠責保険に関する新しい制度が始まりました。
2024年4月の見直しでは、電動キックボードなどの特定小型原動機付自転車の車両区分が新設されたのです。
これまでは電動キックボードは原付バイクと同じ保険料率でしたが、新しく「特定小型原付」専用の保険料率が設定され、一般の原付より安い保険料で加入できるようになりました。
保険期間によって異なるものの、このように既存の一般原付に比べると300~1200円程度保険料が安くなっています。
長期契約だと保険料の差がより大きくなり、1年間の契約を繰り返すよりも安いので、長期契約を前提に検討するといいでしょう。
また、2024年3月以前に原付の保険料で自賠責保険に加入していた特定小型原付(電動キックボード)の所有者には、保険料の一部が返還される可能性もあります。
電動キックボードの自賠責保険料はどのくらいかかるのでしょうか。
実際の費用と加入期間について見ていきましょう。
2024年4月以降、特定小型原付(電動キックボード)の自賠責保険料は以下のような目安となっています:
契約期間が長くなれば、その分保険料も安くなります。
長期契約にすると年間あたりの保険料が安くなるため、長く使う予定であれば3年契約などの長期契約がおすすめです。
なお、自賠責保険は強制保険のため、どの保険会社で加入しても保険料は同じです。
保険料の基準率は、交通事故の発生状況などに応じて定期的に見直されています。
2024年4月の改定により、特定小型原付(電動キックボード)の自賠責保険料は、一般の原付より300~1,200円程度安くなりました。
これは、特定小型原付は最高速度が20km/hに制限されているなど、一般の原付よりリスクが低いと判断されたためです。
長期契約ほど保険料の差が大きくなるため、長期契約を検討するとよいでしょう。
電動キックボードの自賠責保険は、どのような事故や損害をカバーするのでしょうか。
補償範囲について理解しておきましょう。
自賠責保険は対人事故の損害賠償のみを補償します。
電動キックボードを運転中に他人を死亡させたり、ケガをさせた時の対人賠償事故のみを補償します。
具体的な補償限度額は以下の通りです:
自賠責保険では、以下のような損害はカバーされません:
対物賠償事故、ご自身のケガの補償が必要な場合は、任意保険(自動車保険)に加入する必要があります。
自賠責保険は最低限の補償であり、特に人身事故の場合、自賠責保険の限度額を超える損害賠償責任が発生する可能性もあります。
そのため、補償を充実させるためには、任意保険への加入も検討することをおすすめします。
電動キックボードの自賠責保険に加入する方法を具体的に解説します。
加入手続きは思ったよりも簡単です。
電動キックボードの自賠責保険加入は、以下のステップで行います:
自賠責保険は以下の場所で加入することができます:
自賠責保険の加入手続きは、コンビニでも可能です。
コンビニのマルチコピー機で、自賠責保険加入の手続きをして、レジで保険料を支払います。
自賠責保険に加入する際には、以下の書類や情報が必要です:
自賠責保険に加入する際に、購入された特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)の車台番号が必要となります。
車台番号をご確認の上お申込みください。
自賠責保険に加入すると、自賠責保険証明書と保険標章(ステッカー)が発行されます。これらの取り扱いについて知っておきましょう。
電動キックボードは収納スペースが限られており、紙の証明書を携行するのが困難です。
そこで、自賠法に係るe-文書法施行規則の制定に伴い、2023年6月1日より、電動キックボードや一部の二輪車等、自賠責保険証明書の備付が車体の構造上困難な自動車において、紙の証明書をスマートフォンのカメラ等により撮影し、画像にて保存・携行することが認められるようになりました。
自賠責保険に加入すると保険標章(ステッカー)が発行されますので、これをナンバープレートに貼付します。
「自賠責加入ステッカー(保険標章)」は、ナンバープレートに貼ってある自賠責保険の満期となる年月を示すもので、加入期間が一目でわかります。
自賠責保険は最低限の補償であり、実際の事故では補償が不足する可能性があります。
任意保険の必要性について考えてみましょう。
自賠責保険は対人事故の基本的な補償を提供しますが、以下のような限界があります:
傷害120万円もそれなりにあるように見えるかもしれません。
しかしこの金額には治療費だけでなく、慰謝料や休業損害、その他の費用を含みます。
被害者の治療が長期になるときには簡単にこの金額を超えてしまいます。
電動キックボード向けの任意保険に加入することで、以下のような補償が追加されます:
万一に備えるには、任意保険の加入もおすすめです。
任意保険は、「対人賠償無制限」「対物賠償」「搭乗者傷害」など補償が充実しています。
特に対物事故(他人の車や物を壊した)の場合、自賠責保険では全く補償されないため、任意保険への加入を検討することをおすすめします。
電動キックボードを購入してから実際に公道走行できるようになるまでの全体的な流れを確認しておきましょう。
まずは公道走行可能な電動キックボードを選びます。
特定小型原付として認定されたモデルであれば、16歳以上なら免許不要で乗ることができます。
購入時に確認すべきポイント:
電動キックボードを購入したら、お住まいの市区町村役場で軽自動車税の申告を行い、ナンバープレートを取得します。
必要な書類は以下の通りです:
ナンバープレートを取得したら、保険会社や代理店、コンビニなどで自賠責保険に加入します。
必要な情報は以下の通りです:
自賠責保険だけでは補償が不十分な場合があるため、任意保険への加入も検討しましょう。
電動キックボード専用の保険や、既存の自動車保険のファミリー特約などを利用することができます。
これらの手続きが完了したら、いよいよ公道走行ができるようになります。
ただし、交通ルールを守り、安全な運転を心がけましょう。
特に以下の点に注意が必要です:
電動キックボードは便利で環境にやさしい移動手段ですが、公道で安全に利用するためには、自賠責保険への加入は欠かせません。
2024年4月からは特定小型原付専用の保険料率が設定され、より合理的な保険料で加入できるようになりました。
自賠責保険は最低限の補償であり、対人事故のみをカバーします。
より安心して電動キックボードを利用するためには、任意保険への加入も検討することをおすすめします。
電動キックボードを購入する際は、公道走行可能なモデルを選び、ナンバープレートの取得と自賠責保険への加入を忘れずに行いましょう。
そして何よりも、交通ルールを守り、安全運転を心がけることが大切です。
電動キックボードは新しいモビリティとして今後さらに普及が進むと考えられます。
正しい知識を持って、安全に楽しく利用しましょう。